緊急支援

認定NPO法人REALs(リアルズ:旧日本紛争予防センター)は争いを予防し、人と人が共存できる社会をつくる国際NGO。ご寄付は寄付金控除の対象になります。

緊急支援

REALsの活動方針

REALsは、持続的な問題解決を活動方針としているため、短期的な緊急支援だけを目的にした事業を行うことは原則ありません。ただし、以下の2つの条件において、迅速かつ効率的に危機的な状況にある人々の命と生活を守ることができると判断した場合には、保護、水、食糧、インフラ、生活物資、ライフラインなどの緊急支援を実施します。

  • ・REALsがすでに活動している地域において災害や人道危機などが発生した場合
  • ・緊急支援の後もその地域でREALsが貢献しうる紛争予防・平和構築のニーズがある場合

緊急支援を行う場合も、その社会での中長期的な自立、争い予防や共存促進につながる要素を必ず組み入れて実施しています。

対応するSDGsの目標

  • 飢餓をゼロに
  • すべての人に健康と福祉を
  • 安全な水とトイレを世界中に
  • 平和と公正をすべての人に
  1. 1.「人」を変える

    • ・難民・国内避難民への物資、食糧、水衛生、シェルター(住居)等の緊急支援
    • ・感染症・災害予防のための人材育成
    • ・難民や国内避難民への法的支援や情報提供
  2. 2.「しくみ」を変える

    • ・衛生設備建設
    • ・難民・国内避難民の子どもが安全に利用できる遊び場の設置
    • ・現地コミュニティへの設備の維持管理の技術移転との能力強化
    • ・設備の平和的利用のための地域指導者・住民・行政の研修
  3. 3.「社会」を変える

    • ・コミュニティへの災害対策・衛生意識・人権意識の普及
    • ・特に社会的に脆弱な立場に置かれがちな被害者の特定と孤立の解消(シングルマザー・子ども・高齢者・マイノリティなど)
    • ・政府・国連機関・人道機関への現地情報共有と政策提言

具体的な活動例

REALsは、アフリカ、中東地域、アジアにおいて、以下をはじめとする数多くの緊急支援を届けてきました。

  • ・戦闘を逃れた直後の国内避難民11,688人(2,125世帯)に食糧と調理道具を配布(南スーダン、2ヶ月間の実績)
  • ・シリア・イラク難民に毎年平均6,250人の支援ニーズを聞き取り、心のケア、法的支援、生活支援などを提供(トルコ)
  • ・空爆や戦闘を逃れた国内避難民14,285人に越冬支援用の毛布、衛生用品を配布(中東地域、9ヶ月間の実績)
  • ・国内避難民キャンプで妊娠中の女性2,700人に栄養補助食品を配布(スリランカ、2ヶ月間の実績)

現地にもたらした変化

シェルター建設を通じた避難民の新たな村づくり

ケニアでは民族対立による大暴動で30万人以上が土地を追われました。中部の新たな土地に逃れた避難民たちは、雨風もしのげないぼろぼろのテント生活をしていたため、REALsはシェルター(住居)建設を支援しました。被災で多くを失った避難民たちは、無力感を抱え、生活苦もあり民族同士でささいなことでも対立が起きていました。REALsは「石や土など住民自ら探せる資材は支援しない」、「建設方法は教える。自分たちで建ててほしい」と伝えました。 「被災者の我々には無理だ」「裕福な日本の団体だから支援すべき」と反発がありましたが、気持ちを落ち着けてもらえる期間として2週間おいて再び訪ねると、避難民たちが民族を超えて(対応策を)話し合い、石や土を集め始めていました。その後、REALsの支援による100軒の住居を民族間で協力し建設した避難民たちは「争うよりも協力する方が失うものもなく、生活が良くなることを実感した」と語りました。荒れ地だったこの土地に、REALsは住民と協力して給水施設も建設し、今では広大な共同農場で育った野菜を販売して住民は生計を立て、住居や施設の維持管理も共同出資で行えるようになりました。

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