ケニア

認定NPO法人REALs(リアルズ:旧日本紛争予防センター)は争いを予防し、人と人が共存できる社会をつくる国際NGO。ご寄付は寄付金控除の対象になります。

ケニア

ケニアの概要・課題

ケニアは40以上の部族からなる多民族国家です。2007年末の大統領選挙の結果をめぐり民族対立と大規模な暴動が発生し、多数の死者・負傷者・国内避難民を生む惨事となりました。貧しい人々が住むスラム地区や地方での暴力や犯罪も深刻で、特に女性や子どもが性暴力や家庭内暴力の被害を受ける事例も多く発生しています。 また近年は、首都ナイロビや沿岸部を中心に、ソマリアを拠点に活動するイスラム系武装勢力アル・シャバーブによるテロ事件が後を絶ちません。2017年は97件のテロ事件が発生し、126人が犠牲となりました。ソマリア系の住民や難民が暮らす地域では、過激派組織や犯罪組織が貧困層の若者を勧誘する事例が多数報告されています。警察の厳しいテロ対策や取り調べにより住民が暴力や汚職行為に巻き込まれることもあり、社会への不満や絶望感を利用して過激派組織が影響力を強める悪循環も起きています。

外務省ホームページから引用

REALsの取り組み

  • テロ・暴力的過激主義予防(争い予防)

    ケニアでは、政府や警察への不信感、働き口の乏しさ、相談できる場がないことなどから、若者がテロ組織や犯罪組織の過激な思想に取り込まれやすい環境にあります。REALsは、若者が主体的に過激化予防を担うしくみの整備や、若者への経済支援などにより、暴力ではない道を選べるよう活動しています。

  • 紛争を未然に防ぐ取り組み(争い予防)

    争いの予兆を早期に発見し、火種が小さいうちに未然に防ぐ「早期警戒・早期対応」のしくみをコミュニティに定着させる取り組みを行っています。指導者、女性、若者、教員、など住民自身が争いを解決できるよう育成し、行政や警察との連携を強化し、適切な機関への相談や情報共有を効果的に行う持続的な環境を整備しています。

  • 女性人材の育成(ジェンダー)

    暴力や犯罪が多発する地域で、ジェンダーに配慮した住民主体の予防対策に取り組んでいます。女性が問題解決を担えるよう育成し、性暴力や家庭内暴力含め被害を受けやすい女性や子どもの視点から治安に不安がある場所や時間などの調査を行い、対策を実行し行政・警察への提言を行っています。地域の問題解決を主導する女性が増え、女性が被害者となるリスクを減らしています。

  • 心理社会的サポートの担い手を育成(心のケア)

    争いや暴力の影響を受けた住民の存在に気づき、支援を必要とする人々のカウンセリングや人間関係の修復を行う「コミュニティワーカー」を育成しています。志を持つ地域の若者をコミュニティワーカーとして選定し、心理社会的サポートのスキルを得たあともボランティアとして持続的に活動できるよう経済的自立支援も組み合わせて行っています。

現地にもたらした変化

争いの傍観者だった私を、専門家にしたREALs(ジュディ、女性)

2007年の終わりにケニアで大統領選挙をめぐる大きな暴動が発生したとき、私の住んでいたマザレスラムでも、暴力を受けたり、家を焼かれたりして途方に暮れる人々であふれていた。政治家の演説やプロバガンダにあおられて、民族の違いだけでかつての友人に暴力をふるったり、破壊行為に走る友人たちを止めようとしたけれど、私には何もできなかったことに無力感を持っていた頃だった。また選挙のたびに同じような争いが起きたらどうしようと不安もあった。 REALsが行う心理社会的サポートの人材育成に志願したのはそんな時。私は何のスキルも持たない素人だった。でも、REALsのプログラムを通じて、自分が生まれ育ったスラムや社会に貢献する方法があることを知って視界が広がる思いがした。それからは、REALsの心のケアの活動を続けながら、頑張って大学にも通って、心理学の学位を取ることができた。数年前に、専門家としてREALsが育成する若手のコミュニティワーカーたちの研修指導の声をかけてもらえたとき、喜びで心が震えた。10年前に初めてREALsが行った研修の資料は大事に取っていて、今も読み返して仕事の参考にしたり、原点を思い出している。私が将来の夢を見つけ、その夢を叶えられたことのお礼を、REALsとREALsの支援者の人たちにいつか直接伝えたいと思い続けてきた。本当にありがとう。

活動レポート

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