南スーダン

認定NPO法人REALs(リアルズ:旧日本紛争予防センター)は争いを予防し、人と人が共存できる社会をつくる国際NGO。ご寄付は寄付金控除の対象になります。

南スーダン

南スーダンの概要・課題

南スーダンは20年にわたる独立戦争ののち、2011年7月にスーダンから独立しました。しかし、2013年と2016年に国内で民族間の派閥争いにより大きな武力衝突が発生し、多くの被害者や避難民が発生しました。2020年2月に暫定政権が発足しましたが、政府が本来の機能を果たすまでにはまだ時間がかかる見込みであり、政情不安や生活不安による民族対立や治安の悪化による影響を受けています。2020年時点で、南スーダンの人口1,170万人のうち60%以上に当たる750万人が生きるための緊急的な支援を必要としています。さらに、人口のおよそ3分の1にあたる420万人が住む場所を追われ、国内外で厳しい避難生活を送っています。

外務省ホームページから引用

REALsの取り組み

  • 地域指導者と次世代のリーダーの育成(争い予防)

    首都ジュバの3ヵ所の国内避難民キャンプで、指導者と次世代のリーダーとなる若者に向けて、彼ら自身で争いやトラブルを解決できる知識と技術の普及に取り組んでいます。20年にわたる内戦で暴力が身近にあった経験から、不満を暴力で解決しがちななか、REALsが育成したリーダーたちは世代や民族を超えて対話による問題解決を実践しています。

  • 共同作業を通じた民族融和(共存)

    多数の民族が存在する南スーダンでは、民族や集団間で多くの対立や争いが起きていました。REALsは、国内避難民キャンプ内とその周辺住民に対して、多民族のグループで共通のニーズである食糧不足を解決するための野菜栽培・食品加工を共同で行う知識と技術の普及を行いました。互いに協力し役割分担をするしくみを導入することで、民族や集団を超えた信頼関係が築かれ、治安の回復につながっています。

  • 隠れた家庭内暴力や性暴力を防ぐ取り組み(心のケア)

    国内避難民の女性や子どもの多くが、紛争による心の傷や家庭内暴力、性やジェンダーに基づく暴力(SGBV)の影響を受けています。REALsは、心理社会的サポートを行うコミュニティワーカーを育成し、避難民世帯を一人ひとり訪問してニーズの把握とニーズに応じたカウンセリングや当事者間の調停を行うことで、表面化しにくい問題の特定と解決に取り組んでいます。医療や行政など専門機関と連携した問題改善にも取り組んでいます。

  • 国内避難民の今日を支える(緊急支援)

    国内で大規模な戦闘や治安の悪化が起きている南スーダンでは、自然災害や害虫被害による食糧難なども発生し、人々の生活が非常に不安定な状態が続いています。REALsは、長期的な生活と平和を考えるにはまず目下の日々の暮らしを支えることが重要であると考え、これまでに国内避難民に生活必需品や食糧の配布、トイレや井戸など水衛生施設の修復、女性や子どもの保護を行っています。

現地にもたらした変化

民族の垣根を越え、同じ共同体の一員へ

南スーダン首都ジュバの国内避難民キャンプでは、対立が起きるとすぐに暴力を用いたり、民族ごとに支援物資の奪い合いが発生したりして、支援団体が撤退することもありました。REALsの紛争予防と共存支援に参加した避難民の人々が変化を伝えてくれました。

長老 「REALsの研修を通じて、自分の子どもに説教するのと同じ態度で若手リーダーたちに接していた自分に気づき、改めることができた。今では、他の援助機関の活動で対立が発生すると、REALsが育成した人材に調停の依頼がくるようになった。平和や団結という考え方を若い世代に根づかせ、世代を超えて考え方を変える機会をつくってくれたREALs に感謝したい」

若手リーダー 「REALsの取り組みを通じ、争うより共存する方が生活が良くなることを実感し、民族を超えた一体感が育まれた。キャンプ内の3民族である「Anyuak(アニャック)、 Dinka(ディンカ)、 Murle(ムルレ)」の頭文字を合わせて、神が作った最初の人間である「ADAM」とキャンプに名付け、キャンプ内で各民族に公平な運営が行われるようになった」

避難民キャンプ住民 「共同作業を通じて、他の民族の料理や文化を知ることができた。研修で出会った人たちとの交流はその後も続いている。 REALsは、国内避難民キャンプを離れて故郷の村に帰ってからも生涯役に立つ知識を与えてくれた」

活動レポート

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