トルコ

認定NPO法人REALs(リアルズ:旧日本紛争予防センター)は争いを予防し、人と人が共存できる社会をつくる国際NGO。ご寄付は寄付金控除の対象になります。

トルコ

トルコの概要・課題

2011年にシリア内戦が発生してから、多くのシリア人が命からがら国境を越えてトルコに逃れてきました。トルコで避難生活を送るシリア難民は、2020年7月時点で359万人以上。このほかに難民登録できていないシリア人も多数存在します。トルコ国内に暮らすシリア難民は、難民登録をすることでトルコ政府の提供する医療や教育などの公的支援を無償で受けられる一時保護身分証を取得できます。しかし、言葉の壁や情報不足により、制度や手続きのことも知らず、社会的、経済的、心理社会的な課題を抱えながら、厳しい生活を送る難民がいまだに多い現状があります。 また、シリア難民の避難生活が長期化し、トルコ人コミュニティとの間でどのように共存を進めるかが重要になってきています。

外務省ホームページから引用

REALsの取り組み

  • シリア難民とトルコ人コミュニティとの共存支援(共存)

    シリア難民がトルコで暮らすうえで、文化や慣習の違いによる摩擦、差別・偏見、争いを防ぎ、同じ社会で調和しながら生活できるよう、行政担当者、シリア難民とトルコ人の若者、女性、市民団体などを対象に、共存や異文化コミュニケーションの研修や啓発活動を実施するほか、共存促進のしくみを導入しています。

  • 性とジェンダーに基づく暴力(SGBV)の予防(ジェンダー)

    経済的に厳しい避難生活やストレスなどから、シリア難民の家庭では女性や子どもに対する身体的、精神的、経済的、社会的暴力などが高いレベルで確認されています。また女児の児童婚も大きな課題です。トルコ人家庭でもジェンダーの課題は共通して見られるため、REALsはシリア難民、トルコ人住民の男女を対象に、ジェンダー問題の理解と予防を進めるための研修や啓発を実施しています。

  • 心の問題を抱える難民への支援(心のケア)

    シリアでの過酷な紛争経験や、避難先のトルコでの孤立した生活環境から、難民の多くが心の傷やストレスを抱えています。とくに、悩みを話したくても話す相手がいない、頼れる人がいない母親たちや、言葉で心の内を説明できない子どもたちは、孤立するなか抱える悩みが深刻化しやすくなります。REALsは、支えを必要とする難民を特定するしくみや相談窓口をつくり、心理療法士による個別カウンセリングと心理社会的サポートを提供しています。

  • 難民一人ひとりの問題に応じた支援の提供(緊急支援)

    避難生活が長期化するにつれて、難民一人ひとりの生活環境や、抱える問題が多様化しています。それぞれの必要に応じた支援を届けられるよう、相談窓口や難民の自宅で状況を詳しく聞き取り、行政登録、医療、教育など個々に合わせた支援情報や、法的支援、生活支援など個別の支援を提供しています。

現地にもたらした変化

シリア難民の赤ちゃんに「保護される権利」を届ける

戦闘から身一つでトルコに逃れたシリア難民たちは、言葉も分からず身寄りもないため、本来難民は無償で医療や教育を受けられることを知らず、そのための保護申請の手続きすらできない人たちが数多くいます。REALsはトルコでそうしたシリア難民たちに法的支援を提供しています。 ある日、シリア女性のナディアさんが生まれたばかりの娘レイラちゃんを抱え途方に暮れてREALsを訪れました。医療費がないため自宅でレイラちゃんを出産し、母子ともに産後の健康診断すら一度も受けていないというのです。 REALsは直ちにナディアさんに代わって移民局に連絡し、申請に必要な家族証明書の発行手続きやトルコ語の通訳を支援し、移民局との複数の面談を受ける際にも助言を行いました。その結果、無事に保護身分証を取得し、病院で母子ともに健康であることが確認できました。ナディアちゃんはその後も定期健診を受けることができ、安心した生活を送っています。

活動レポート

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