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ケニア:支援を受けた人のいま
1月、REALs理事長・瀬谷と東部アフリカ担当の有馬が南スーダン事業のため隣国ケニアに出張し、過去、ケニアでREALsの活動に参加した人のいまを聞きました。
動画左の青年はREALsの支援でギャングから脱退し、2020~21年にREALsの事業に参加。起業支援によりローラースケート教室を開きました。スラムで暮らす貧しい世帯の子どもでも低価格で通える教室として、暴力やテロ組織ではなく運動に没頭できる場づくりをしています。
経済成長著しいケニア。一方で民族対立やテロの脅威も大きく、特にスラム地区の若者たちはテロ組織やギャングによる勧誘を受けたり、実際に参加し暴力や争いの加害者になってしまったりといった危険に直面していました。
REALsの過去の事業では、若者がテロ組織や過激思想に絡めとられていくことを防ぐため、「加害者」と見られていた若者たちを地域の心のケアの担い手に育成。スラムで暮らす人たちが困難に直面したときの安全な相談場所ができただけでなく、若者たちがREALsの事業終了後も生計を立てながら活動を続けられるよう、起業支援も行いました。
動画で話してくれた青年は、REALsの研修に一緒に参加した仲間とともにStable Mindsという団体も立ち上げ、地区行政と連携した暴力・テロの被害者へのグループカウンセリングや、10代の若者向けの啓発活動などにも取り組んでいます。
ご支援により平和の担い手となった人たちが、地域に根差した平和の活動を続けています。

いまではスラムの50人近い若者や子どもが通う教室にデザインTシャツを販売するなど、
スラムの子どもたちに安価でレッスンできるよう資金調達のしくみも工夫している