吉野遥香さん(2025年1月~8月)
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インターンに応募したきっかけ
もともと広く国際協力に興味があり、今後国際協力の分野で仕事をしていきたいと考える中で、NGO/NPOを含む様々なアクターからのアプローチについて実践的に学びたいと思っていたのが一番のきっかけでした。特にNGO/NPOは大学卒業後すぐに就職できるような道は狭く、このインターンを通して学生のうちからNGO/NPOの国際協力への取り組みについて学べることはとても魅力的でした。また、REALsの「紛争予防」というアプローチの仕方も日本では事例が少なく、紛争予防がどのように実践されているのかについて知りたいと思ったことも一つの理由です。さらにREALsが掲げる女性や若者の包括的な支援や民族・宗教・ジェンダーの違いを超えた「共存」を目指す姿勢にもとても共感し、最終的にインターンへの応募を決めました。
インターン業務の内容
南スーダンでの紛争・平和構築分野における事業にて、外務省・国際機関などへの申請報告に関する資料の作成や、事業におけるデータの整理・分析、現地レポートの日本語への翻訳などを主に行いました。また、インターン期間中は毎月現地のメディアや国際機関等からの情報を基に、現地の社会情勢/治安情勢のまとめも行いました。このように南スーダンに関して多岐にわたる業務に関わらせていただきました。
楽しかった・やりがいを感じた瞬間は?
インターンの中で特にやりがいを感じたのは、支援を受けた方の声を翻訳したときです。REALsの活動が現地の人々に確かに届いていることを実感でき、自分の作業が意義あるものに感じられました。他にも、現地のニュースを調べて政治状況や事件の情報を整理する過程では、プロジェクトに間接的に貢献できているという手応えを得ると同時に、紛争地の現状や紛争が生じる背景について新たな知識を得ることができました。さらに、政府系機関などへのレポート作成を通じて、プロジェクトの立ち上げ方や資金の流れ、参考文献の探し方などを学び、非常に勉強になりました。
逆に大変だったことは?
エクセルを使ったデータ処理の経験が少なく、南スーダンでの物資配布におけるアンケート結果をグラフに落とし込むのに苦労しましたが、何度が繰り返し同じ業務を行ったことで少しずつスキルが身につき、最終的には自分の糧になりました。
インターンを通して変わったこと
インターンを通じて紛争予防のプロジェクトに携わったことで、紛争が発生してからではなく事前に予防することの重要性を強く実感しました。そのような重要性を実感する中で、実際に紛争予防のプロジェクトを間近で見られたことにはとてもやりがいを感じました。また、南スーダンへの関心が高まり、卒業論文のテーマとして取り上げたいと考えるようになったり、アフリカ地域やIGAD(開発のための政府間開発機構)・AU(アフリカ連合)などの地域機構に関する知識も深まったりと、アフリカ地域や南スーダン、紛争予防の分野に強い関心を持つようになりました。さらに、NGOが現地の声を反映しながら特定分野で強みを発揮できる一方で制約も抱えていることを学び、NGOに対するイメージも大きく変わりました。
REALsへのメッセージ
約7か月間、大変お世話になりました。幅広い業務に関わらせていただけただけではなく、職員の方とキャリアについてお話する機会も頂けたことで、将来進みたい道が以前よりもはっきりとしてきました。NGOとして国際協力に携わるとはどういうことなのか、紛争予防はどのように行われているのか、さらに今後自分のキャリアの築き方についてなど、幅広いことについて様々な示唆を頂けたこと、心より感謝しております。今後もREALsの活動を応援しております。本当にありがとうございました。
REALsでインターンを考えている方へメッセージ
平和構築や紛争予防の分野に興味がある方、また将来NGOなどの国際的な場で活躍したい人にぴったりのインターンだと思います。NGOでの実務面について知れるだけではなく、担当国/地域の情勢に詳しくなれたり、職員の方とお話することで自分のキャリアに対する考えを深めることができたりと、大学では得られないような貴重な経験ができます。
私はもともと紛争予防に強い興味を持っていたわけではありませんでしたが、このインターンを通じてその大切さを知り、自分の関心の幅が大きく広がりました。
もし今REALsでのインターンを迷っている方がいれば、ぜひ挑戦してほしいと思います!
最後に一言!
このインターンを通して、一番の目的であったNGOのアプローチについて学べただけではなく、紛争予防・平和構築の大切さを身にしみて感じ、将来そのような道に進みたいとまで思うようになりました。こう思うことができたのは南スーダン事業担当の有馬さんを初め、REALsの職員の皆さん、同じインターン生のみんな、そして現地の人々など、多くの方のおかげであり、みなさんに深く感謝しています。本当に濃い7か月間を、ありがとうございました!
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