下田京香さん(2025年1月~8月)

認定NPO法人REALs(リアルズ:旧日本紛争予防センター)は争いを予防し、人と人が共存できる社会をつくる国際NGO。ご寄付は寄付金控除の対象になります。

インターン体験記

下田京香さん(2025年1月~8月)

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インターンに応募したきっかけ

バングラデシュでフィールドワークを行った経験からジェンダーや心理社会支援に関心を持つようになりました。また、現場に近く市民社会の力を活かすことができるNGO/NPOの活動にも関心がありました。そのため、平和構築や紛争解決について学術的な理解だけではなく実務の観点からも理解を深めながら、将来の進路や研究テーマを模索したいと考えるようになりました。そして、REALsの方針の一つである「争い予防」の重要性に共感し、インターンシップに応募しました。

インターン業務の内容

私はシリア事業に従事し、主に情報収集(治安情勢や主要国からの公式文書・現地でのNGOの活動など)、現地での支出報告書の日本語転記や証憑確認、翻訳・要約(サクセスストーリー、事業のモニタリングレポートなど)を担当しました。また、広報動画の英語字幕作成や写真の整理、事業見積もり委託先の比較、モニタリングレポートの分析、寄付していただいた企業へのレポート資料準備なども行いました。

楽しかった・やりがいを感じた瞬間は?

事業評価のモニタリングレポートの分析、ナラティブ(定性)とデータ(定量)両方で効果の分析をする業務では、事業の効果が現地の人のニーズにどの程度繋がっているのかを複数の観点で見ることができ、とても勉強になりました。また、現地での災害情報を調査してまとめた際には、その情報を現地での支援活動に参加するための申請書に載せていただき、自分の業務と支援活動との結びつきを実感することができて、とても印象深い経験となりました。

逆に大変だったことは?

大学での授業やレポート試験、アルバイト等との両立は大変でした。同時に、自分の生活と物理的な距離がある場所で起きている紛争などの事象とどのような姿勢で向き合うのかを考える貴重な時間でもありました。職員の皆様やインターン生から刺激を受け、私自身が紛争解決や平和構築に携わりたいという志や情熱を再確認することができたと思います。

インターンを通して変わったこと

インターンを通して新たな関心領域を見つけることができました。インターンシップに参加するまでは現地の声などローカルな視点に関心の重点がありましたが、シリアの治安情勢の調査・分析を通して、紛争解決・平和構築への主要大国の介入・関与の動きという、よりマクロな視点の関心を持つようになりました。また、サクセスストーリーの翻訳業務を通してGBV(ジェンダーに基づく暴力)予防事業の現地の声を知ることで、GBVの根源にある価値観は日本にもあると感じ、日本人である自らの問題への向き合い方について考え直すこともできました。

REALsへのメッセージ

約7ヶ月間、大変お世話になりました。実務経験が少ない中で幅広い業務に挑戦する機会をいただき、NGOの人道支援がどのように機能しているのか、その強みを実感することできました。オンラインでコミュニケーションをとりながらも、対面で業務に関するフィードバックをいただく機会もあり、実務の観点で平和構築や紛争解決についての理解を深めることができたと思います。何よりも職員の皆様やインターン生との交流を通して、進路に関して皆様からたくさんアドバイスをいただき、紛争解決や平和構築に携わるという目標を再確認して自信を持つことができました。本当にありがとうございました。

REALsでインターンを考えている方へメッセージ

国際協力を志す中で進路や研究領域など様々な悩みや壁にぶつかることがありますが、それらと向き合い答えを出してきた職員の方々や、共通する志をもつインターン生と出会い、ともに働くことができる経験は非常に貴重だと思います。ぜひ挑戦してみてください!

最後に一言!

進路に悩んでいた学部生の私にとって、NGOの現場で実務経験を得たことや、職員の方々やインターン生との素敵な出会いを通してたくさんお話しさせていただいた経験は、進路に自信を持ち、もっと成長したいと思える刺激的で貴重なものでした。皆様との素敵なご縁を大切に、今後も精進したいと思います!本当にありがとうございました!

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