洲鎌 槙吾 さん(2021年10月~2022年4月)
インターンに応募したきっかけ
雑駁に言うと以下3点になります。
- 1.紛争解決という分野においてREALsやNPOが担っている役割と、それを果たすための動き方、またREALsと同分野・類似分野におけるほかのNPOとの違いを知りたかった。
- 2.REALsの理念、特に「専門家がいないフィールドに集中する」というポリシーに共感した。
- 3.大学院進学に向けた奨学金出願等が一段落したため、紛争問題の解決において今できることに注力したかった。
インターン業務の内容
担当することが多かったのは、ドナーに提出する月次報告書作成の補助(治安情報の収集・整理等)や、提案書総合報告書など各種事業関連書類の翻訳、会計資料作成にかかる補佐、受益者情報の整理、その他日々発生するリサーチ業務になります。ほかに単発では、アフガニスタン難民退避支援における補助業務や、南スーダン事業での広報実績をまとめる等の機会がありました。
楽しかった・やりがいを感じた瞬間は?
武力紛争を含む暴力によって分断した社会において、「いかにして暴力の再発を防ぐことができるか」、「せめてお互い殺し合わずに生きていくためにはどうすればいいのか」といったことに私は関心が強かったため、紛争の早期警戒・早期対応や共存に関する事業資料を扱うことができたのは非常に興味深かったです。
たとえば南スーダンのコミュニティにおいて紛争が発生しそうな予兆があれば誰がどのように対処するのか、また対処に携わる人間はどのように育成・選定されるのか等々について、資料作成・翻訳等を通じて触れることができたのは貴重な経験でした(ほかにもソマリアにおける社会的結束(Social Cohesion)事業の研修資料を拝見したことなども勉強になりました)。
加えて、一から資料を作成する際はいくらか時間がかかるものの、どのように作成したら見やすいか・使いやすいかを多少工夫してみたり、スタートから最終的な完成形まで見ることができたりと、より面白みを感じながら作業ができたかと思います。
またアフガニスタンからの退避支援でいくつか業務をやらせていただいた際は、支援を受けている人がより近くに感じられ、やりがいを覚えやすかったように思います。
逆に大変だったことは?
現地から送られてくる会計の証憑をチェックする作業は、徐々に慣れていきましたが、経験したことがない業務だったので最初は若干戸惑うことがありました。また、会計関係の資料を英訳する際には見慣れない言い回しを使うこともあり、事業内容に関する資料よりも翻訳が難しいことがありました。
インターンを通して変わったこと
日本のNPOがどのような資金基盤で、またいかなる制約下で事業を実施しているのか、前よりも高い解像度で理解できるようになったと思います。「NPO/NGO」と一口にいっても、実態としてそれがどういったものなのか、入ってみないとわからない部分は大いにあるかと思うので、貴重な経験でした。
REALsへのメッセージ
6か月間、大変お世話になりました。完成度が微妙な資料をお渡ししてしまうこともあったかと思いますが、適宜フィードバックを頂くことができ、大変参考になりました。また、プロジェクトを運営していく中で何か問題が発生しても、その都度根気強く対応されている職員の方々の様子が非常に印象に残りました。自分自身、今後何か壁にぶつかった時に思い出したいと思います。改めて、ありがとうございました!
REALsでインターンを考えている方へメッセージ
大学の講義だけではなかなか得にくい実務的な面について知見を深めること、今現在の自分たちにでもできることをやること、こうした事柄がインターンの醍醐味なのではないかと個人的には思います。何か興味を惹かれるところがあれば、ぜひ応募してみてください。
最後に一言!
まだまだ知らないことだらけですが、自分に何ができるのか、何をすべきなのか、何がやりたいのか、自分の中でバランスを保ちながら進んでいきたいと思います。半年間ありがとうございました!