吉沢 翔平さん(2016年)

認定NPO法人REALs(リアルズ:旧日本紛争予防センター)は争いを予防し、人と人が共存できる社会をつくる国際NGO。ご寄付は寄付金控除の対象になります。

インターン体験記

吉沢 翔平さん(2016年)

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応募理由

大学卒業後、フィリピンでボランティアを経験した際に、ミンダナオ紛争の被害者との対話を通じて、紛争の予防と解決に関心を持つようになりました。一口に紛争と言っても、各国政府、反政府組織、国際機関、NGO、多国籍企業等が、複雑に関わりあっています。それらの関係性とダイナミズムを理解するためには、より専門的な機関での学習が必須であると考え、大学院に入学、インターンシップ先としてJCCPを選択しました。
JCCP
を選ぶ決め手となった理由は幾つかありますが、第一に「紛争地の人々の生きる選択肢を増やす」というJCCPの活動理念への共感が挙げられます。アマルティア・センのケイパビリティ・アプローチや、「人間の安全保障」を基軸に、紛争の和解・調停(Peacemaking)を捉えなおしていきたいと考えていた私にとって、この理念は非常に明快かつ腑に落ちるものだったからです。

インターンの仕事

学部時代の情報系の知識やスキルを活用して、事業の土台を築くIT関連全般を任せていただきました。
具体的には、サーバー保守、ネットワーク運用、新機材の選定・購入、回線変更、配線の整理等を行い、PCOS・アプリケーションソフトのトラブルにもその都度対応しました。
IT
環境の改善を通して東京事務所の効率性を追求することが、現地支援の効率化に繋がります。平時には目立たない業務ではありますが、責任感を持って取り組みました。
また事業担当職員の補佐として書類の作成や整理を行ったほか、事務作業等に当たりました。

インターンを通して学んだこと

JCCPで働き始める際に、このインターンシップを通して何を学び取りたいか、私なりの目標を4つ定めました。紛争予防・平和構築の理論的知見に実践サイドから彩りを加えること、国際協力業界のネットワークを広げること、上記知見とネットワークを自らの研究に生かすこと、そして最後に私自身のNGO適正を見極めることです。
現時点で評価することの難しい項目もありますが、概ね達成できたと思います。少なくとも、最前線で活躍されている方々と関わったことで、半年前の私にはなかった思考軸を得ることができました。将来のキャリアの選択肢としてNGOを考慮に入れられるようになったことも、大きな変化の一つかもしれません。

JCCPでのインターンを考えている方へ

私がインターン先を選んだ際の基準の幾つかをご紹介します。

そこで働く職員は、将来の目標としたい人たちかどうか
インターン先で何を任されるかというインターンの業務内容よりも、職員の方々の業務内容や、資質こそ重要であるように思います。自分の関心のある業界で実際に働いている方々の問題意識はどこにあり、普段何を考えているのか、といったことは、他の何よりも貴重な情報になります。
JCCP
職員の方々は、多様なバックグラウンドをもちつつも、それぞれの信条を持ってキャリアを歩んでいる方々です。将来、紛争予防・平和構築に携わりたい方にとっては、指針となる存在かと思います。

関係性の密度を高められるかどうか
インターンシップを有意義なものにできるかどうかは、その人の関わり方次第だと思います。私としては、しっかり時間をとって、長期間その組織に関与することをお勧めします。その意味では、JCCPのように数ヶ月~1年の単位で勤務できる組織が理想です。
また、職場の雰囲気が良く、職員とインターンの距離が近いこともJCCPの特徴の一つです。

そして、以上のように十分検討した後は、思い切って飛び込んでみることが重要ではないかと思います。行動することで環境が変わり、環境が時に自分を変えてくれるためです。そして、その飛び込む先として、JCCPは非常に魅力的な選択肢の一つであると言えるでしょう。ニュース記事や論文からは見えてこないことを知りたいとき、国際協力の現場は、東京にもあります。

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