野口 周平さん(2016年)
応募理由
ルワンダに行った時にジェノサイドの加害者にインタビューをしました。その時、”I had no choice”という言葉に出会い、紛争はそれしかなかったという理由で人を加害者に転じさせ、同時に人の命、家族、信頼関係など多くのものを破壊するという認識をより強く持ちました。被害者に対する支援が必要なのはもちろんですが、加害者に転じやすくする環境をなくすことが大事だと学び、紛争の再発を予防する事業に携わる団体を探していたところ、ルワンダでお会いした方からJCCPの活動について話を聞き、インターンに応募しました。
インターンの仕事
私が担当した仕事は、HPやSNSなどの広報活動が中心として、イベント運営、外部対応、メルマガの原稿作成、IT関連など多岐にわたります。
SNSやメルマガの配信は、どのような内容であれば、JCCPの活動がより多くの人に知ってもらえるのかを意識し、事業地の様子や身近に感じられる内容など工夫して作成しました。
IT関連ではネットワークの不具合の対応などを行いました。慣れない作業で難しさはありましたが、問題が解決した時や職員さんが問題なく業務を行っている姿を見た時は達成感を感じました。
広報とIT関連のどちらも組織を運営していく中で重要です。現場と聞くと事業地を思い浮かべる人も少なくないと思いますが、東京事務所もまた現場です。こういった業務もあって、組織が動いているということを自分自身が組織の一員になったことで見えてきました。
インターンを通して学んだこと
JCCPでのインターンを通して、紛争予防の事業がどのように行われているのかなどの知識と確認の重要性など仕事の基礎を学びました。
業務を行う中で、事業書や報告書を読み、事業の案件形成からモニタリングまでの流れなどを知ることができました。事業をどのように評価やモニタリングするかなど、自分の興味関心がある分野にもかかわることができました。また、評価やモニタリングの手法など、体系的に学ぶ必要があることも多く発見でき、今後に生かしていきたいと思います。
仕事の基礎としては、確認の大切さを改めて感じました。依頼された業務をその場で理解できているかの確認や、期限、どのようにやるべきかなどの確認を心がけて業務を行うようになりました。
JCCPでのインターンを考えている方へ
多種多様な業務を任せていただけるので、何を学ぶかは自分次第であり、考え方次第です。私の場合、インターネットなどのインフラ面を担当することもありましたが、東京本部事務局のスタッフが快適に業務をできる環境を整えることは事業地で事業を行う上でも重要なことであり、責任感を持って業務にあたっていました。インターンを始める前には想像していなかった業務ではありましたが、事務所の運営には欠かせないものであることを実感してからは学びの多い業務になりました。
最後になりますが、JCCPは職員さんとインターンの距離が近く、自分の興味のあることを質問したり、進路の相談をしたりなど、今後のキャリアを考えるうえでも貴重なアドバイスがもらえるはずです。 平和構築・紛争予防に興味のある方はぜひ応募してみてください!