多田 慎吾さん(2016年)
応募理由
JCCPを通じて紛争予防・平和構築の実務の一端を学びたいと思い、インターンに応募しました。青年海外協力隊での経験がきっかけです。大学院では、参加型開発を社会学的な視点から研究し、地方ガバナンス(地方自治)への関心が高まりました。その実践の場として、バングラデシュの地方ガバナンス能力強化プロジェクトに従事しました。協力隊の活動では、国内外の政治的な意図が暴力や社会混乱状態を生み出し、国際協調の中で築かれた成果や個人・団体間の信頼が簡単に崩れてしまう状況を目の当たりにしました。紛争を経験していない国家においても暴力やテロ予防の視点から平和構築への認識と学びが今後は必要となるとの認識から応募に至りました。
インターンの仕事
6ヵ月間のインターンシップを通して主に広報、事業補佐業務、ボランティア対応の3つの業務を担当しました。広報ではホームページの更新、メールマガジンの発信、キャンペーンチラシ制作等を担当し、JCCPの活動を一般の方々にわかりやすく理解いただくためのツール作成を行っていました。事業補佐業務では、NGOミーティングや案件審査会に参加し、議事録や申請書類作成の手伝いを行い、NGOにおける事業形成に関わることができました。またJCCPでは活動に関心のある方や支援者の方に定期的に事務作業を手伝っていただいています。ボランティア対応では業務分担や日時調整を行うのはもちろんですが、支援者の皆さまに直接JCCPの活動を理解してもらう大切な仕事でした。
インターンを通して学んだこと
前述3つの業務を通じての学びの中から、広報から学んだ一例をご紹介します。広報では、メールマガジンのデザインの刷新、記事内容の構成から執筆、配信までも任されます。マーケティングの視点、業務を細分化し優先事項を決定する作業、現場との確認から決裁まで、入念な準備の手法などの仕事としての基本を学びつつ、HPやメルマガの運営方法を学んでいきます。仕事の段取り、マーケティングについての戦略的な思考など、多くの学びの中で広報に関する知識と認識を高めることが出来ました。また、インターンという立場の提案であっても良いモノは良いと採用してもらえる環境も業務の励みになりました。大切なのは必ずしも結果ではなく、その過程で自分自身で勉強し、学べる意欲が付いてくる仕組みを理解することだと思います。
JCCPでのインターンを考えている方へ
インターンの立場からは色々と挑戦して失敗から学ぶ機会が多いかと思います。それを受け入れ、さらに高めてくれる環境がJCCPにはあります。社会人としての基礎的能力の向上や貴重な人的ネットワークを広げることが出来る等、JCCPインターンは将来NGOや国際援助機関で働こうと考えている人だけでなく、分野を問わず様々な業界で活躍したいと考えている人にも最適な環境だと思いますので、是非挑戦してみてください。