平野 和希さん(2016年)
応募理由
大学で物理学を学んでいた私が、国際協力の世界で自分にできることは何だろうと模索していた中、外部の講座にて瀬谷ルミ子さんに出会い、「選択肢が持てる手伝いをする」「支援はあくまで対等な関係」「既に支援の確立している分野に参入するのでなく、需要があるのに供給の追い付いていない問題に着手する」等の考え方に共感し、JCCPで勉強させていただきたいと応募に至りました。
インターンの仕事
各地域の海外事業担当の職員の業務に携わり、事業申請書のつくり方、中間モニタリングの手法やまとめ方、完了報告書の書き方、ドナーや現地事務所との連携など、多くのことを教えていただきました。
また、都度開催される内部勉強会や、他の団体と事業状況の報告・確認をし合う会議、一般の方々向けの報告・啓発イベント等にも出席させていただき、諸先輩方から実際の現場での経験に基づいた見解を学びました。
インターンを通して学んだこと
人道支援と異なる「平和構築」という分野は、その場の緊急的な問題の解決にとどまらず、支援の場で生まれ生活していく人たちの、その後の世界を育んでいくことに常に主眼がおかれており、「平和構築」とは、人間が「共に生きる」道を探っていくことなのだと学びました。
また、勤務中にはJCCPの事業地で戦闘が勃発し、事業案件の変更を余儀なくされる事態が生じ、「昨日と同じように世界が機能している」ということは、当たり前ではないのだと改めて気付かされました。
JCCPでのインターンを考えている方へ
自ら積極的に動けば、学べることは非常に大きく、深いと思います。職員の方々のバックグラウンドだけでも今後のご自身のキャリアの方向性への参考になることは間違いないでしょうし、勉強になる資料も沢山あります。
何より、JCCPの日々の業務を間近に見て、業務のスピード、変わりやすい現地の状況に対応する柔軟性、多様な立場が絡み合った複雑な関係を考慮して指針を定めていく職員の考えの深さや決断力等を肌に感じられることで、今後自分にどのような能力が必要なのかを教えてくれる期間になると思います。