松隈 俊佑さん(2015年)
応募理由
まず、大学院での研究活動の一環でケニアとザンビアに滞在した経験から、アフリカで実際に事業をおこなう実務の現場に携わりたいと考えました。もともとアフリカの紛争や難民に関心を寄せていましたが、ケニアのキベラ地区で見聞きしたことが非常に印象的で、スラムと呼ばれる地域で活動をおこなっているJCCPに興味を抱きました。将来的には、現地・現場にちかいところで働きたいと考えていますが、そのためには事業のうごきや仕組みを大雑把にでも把握して、求められている能力を知る必要があると感じて、東京の事務所でインターンシップをすることを決めました。
インターンの仕事
インターンとして携わった仕事は非常に多岐にわたります。事務所内のネットワーク・インフラ整備、メールサーバー・ウェブサーバーの移転作業、支援者データベース管理などIT分野の業務。また、JCCPボランティアさんや、会員や寄付をしてくださった方々とのやりとりのほか、事務所での勉強会や交流会の準備や開催。HPの記事作成や更新、動画制作、広報誌の作成など広報業務。そして、海外事業の補佐としては、現地から送られてくるレポートや資料に目をとおしてまとめる作業などです。
正直なところ、業務をやりきることができず、事務所に迷惑をかけて悔しい思いをしたことも多々あります。しかし、職員の方々に、ときにやさしく、ときに厳しく指導していただいて業務をすすめることができました。
インターンを通して学んだこと
まずなによりも、自分の苦手なことや足りない部分を痛感しました。自分が達成できなかったことも含めて、業務をすすめる上で重要だと感じていることはたとえば以下のようなことです。
・依頼された仕事の内容をその場で正確に把握すること
・実現可能なタイムスケジュールをたてて、その進捗を、可能なかぎりほかの職員やインターンと共有すること
・仕事内容を分類して仕分け、効率よく作業をすすめるよう工夫すること
また、ほかの学生に比べれば、ある程度、現地の事情やようすに通じていると自負していましたが、実際に現場で事業をすすめる上では、国や政府の事情や、国連機関の動向、またドナーの認識や立場などにも意識をむける必要があることをあらためて感じました。
JCCPでのインターンを考えている方へ
国際協力のなかでも、とくに紛争の問題や平和構築に関心を寄せている方、もしくは、NGOの事業のうごき、本部事務局の仕事に興味がある方は、ぜひ応募してみてください。ひと月に一度、内部での勉強会をおこなっているだけではなく、外部の講演や勉強会にも積極的に参加する機会があり、貴重なインプットの場がたくさんあります。6ヵ月という限られた期間で、身に付くことや知ることのできる範囲は限られているかもしれませんが、それでも多くを感じて、たくさんのことを考える期間になることは間違いありません。