矢野 美幸さん(2015年)
応募理由
平和構築や紛争予防に関心を持ったのは、高校時代の「国際関係」という授業がきっかけです。自分たちの身の回りにある製品の原料(天然資源や希少金属など)が原因となり、遠く離れた地で紛争が起きてきたという事実に衝撃を受け、紛争予防のために力になりたいと思うようになりました。かねてから将来のためにNGOでのインターンを考えていましたが、就職活動を終えて落ち着いた時期にちょうど募集が始まったため、インターンに応募しました。
インターンの仕事
私が担当した業務はHPの記事作成・更新、メールマガジンの発行、動画制作、カレンダー作成といった広報業務が中心でした。HPは一般の方々がJCCPを知る「入り口」となる広報媒体なので、親しみやすく見やすいデザインや読み易い記事にすることを心がけました。メールマガジンの執筆では、多くの方々に気軽にタイムリーな情報を知ってもらい、定期的にJCCPのHPへチェックしていただけるよう意識しました。インターンの後半には、国際女性デー特集の動画やカレンダーを作成する機会に恵まれ、広報業務を通じてデザイン系のソフトの使い方を学ぶことが出来ました。
その他、日々の電話応対、来客対応、海外事業の資料の整理等、幅広い仕事を経験させていただきました。
インターンを通して学んだこと
JCCPでのインターンを通じ、知識面・実務面の双方において学ぶことが多くありました。知識面においては、日々の業務や勉強会への参加を通じて、平和構築・紛争予防に関する基礎知識、ケーススタディ、平和構築アプローチの学術的潮流などを学べました。「紛争」「ジェンダーに基づく暴力(GBV)」という概念を理解し、それらを予防するために現場でどのような活動が効果をあげているのかを知れる、(日本では特に)数少ない貴重な機会であったと思います。実務面では、仕事を進める上で基本的なことですが、計画的に考え余裕を持ってタイムスケジュールを立てることや、インターン内で情報共有をして協力しながら仕事を遂行する大切さを学びました。これから新社会人になるため、JCCPで得た気付きを活かしてきたいと思います。また、NGOという非営利団体の組織運営に関わる業務や、外務省や他のNGOとの関わり等を垣間見ることができ、「NGOで働く」具体的なイメージを持てるようになりました。こうした分野で働く上では会計能力、語学力、関係構築力、情報収集能力などが求められる、と知ることが出来たため、今後働く中で意識的に身につけていきたいと思っています。
JCCPでのインターンを考えている方へ
紛争や平和に関心があるけれど、自分は何が出来るのか分からない、といった方にはJCCPは最適なインターン先であると思います。私自身、JCCPの取り組みを学ぶ中で自分が特にどのような活動に関心があるのかに気づいたり、職員さんにこれまでのご経験について伺うことで現場での活動の一端を知り刺激を受けたりと、今後の将来を考える有意義な時間になりました。
また、NGOという組織運営を知りたい、広報業務能力をNGOで生かしたい、といった方々にとっても良い機会を与えてくれる場ではないかと思います。インターンの間で仕事を調整しあうことも可能ですので、ご自身のスキルを発揮してJCCPに貢献して下さい。
初めのうちは分からないことも多いかと思いますが、積極的な姿勢でより多くのものを学び、多くのものを残していける様意識し、充実した6カ月間を過ごして下さい!