櫻井 慎太郎さん(2014年)

認定NPO法人REALs(リアルズ:旧日本紛争予防センター)は争いを予防し、人と人が共存できる社会をつくる国際NGO。ご寄付は寄付金控除の対象になります。

インターン体験記

櫻井 慎太郎さん(2014年)

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平和構築や紛争予防について大学の講義や書籍で学ぶだけでなく、実際の活動に関わりたいと思いJCCPのインターンシップへ応募しました。
 大学では政治学を専攻し、社会の不平等や不正義が最も悲惨な形で表れている民族紛争に興味を持つようになりました。ルワンダでのホームステイや「民族紛争と平和構築」をテーマとしたゼミの勉強、豪州への留学を通して、民族紛争や平和構築について理解を深めてきました。紛争後には、容易に解決できない問題が残され、多くの地域で紛争が再発します。そうしたことから、紛争の発生前・再発防止に目を向ける紛争予防の考え方に興味を持って勉強するうちに、活動に参加したいと考えるようになりました。また、本や論文を読む中で、瀬谷理事長など平和構築・紛争予防の現場で働く人々を知り、一緒に働きたいと考えていました。東京事務局の勤務なので、現場の「最前線」とはいきませんが、経験豊富な職員の方々と働くことにやりがいを感じています。

インターンの仕事

私は海外事業補佐として、海外でのプロジェクトを支える様々な業務を行っています。主な仕事は、海外事業の資料作成や外部からのお問い合せへの対応、会員・ボランティア管理、広報活動です。

 海外事業で使う資料の作成では、現地から送られてきた会計書類の報告向けの整理や、英語資料の翻訳をします。また、英語の報告書をHPに掲載するために翻訳・要約することもあります。お問い合せ対応では、外部との連絡や会議の調整などを担当します。これまでに、国際交流基金や外務省、NGOの担当者と連絡を取り合い、会議等の調整をしてきました。また、支援者の方々や海外からのお問い合わせに答えることもあります。こうした調整や回答をする中で、JCCPと関係する個人や団体を知り、JCCPの活動内容への理解がより深まっています。

 会員・ボランティア管理では、JCCPを支援してくださる方々にお礼状やボランティア参加の募集を行ったりしています。支援して下さる人々との繋がりを感じることのできる仕事です。広報活動では、主にメールマガジンの担当をしています。月ごとに、JCCPの活動を分かりやすく紹介しています。
 これらの業務に加えて、NGO間の連絡会議や各種のワークショップにも参加しています。議事録を担当する時もありますし、興味のあるワークショップがあれば、積極的に参加することができます。

インターンを通して学んだこと

 基本的な礼儀作法からビジネスメールの書き方、英語での業務遂行能力といった様々なスキルを身につけることができます。加えて、平和構築・紛争予防に関わる上で、どのようなスキル・能力・人材が求められているのか、という点を知ることができます。日々の業務を通して、会計や英語能力、関係構築能力、情報収集能力が必要なことが分かりました。さらに、人道支援や国際協力の場面で使われる語句に関する正確な理解力、議論を理解してまとめる能力が重要だと実感しました。

 また、国際協力の分野に関係する様々なアクターについて理解を深めることができます。紛争は様々な要因が影響して発生するので、平和構築・紛争予防の手段も関係するアクターも多岐に渡り、それらとの情報交換や協力が欠かせません。将来的にこの分野に関わる事を考えているので、貴重な学びになりました。

 さらに、個人的な部分では、理論と実践を良いバランスで学ぶ機会になったと思います。私は、大学の講義にも出席し、アフリカの政治経済を学んでいました。JCCPの活動での学びと講義での学びが重なり、より深い理解に繋がりました.例えば、講義でJCCPが活動をしているソマリアの街が取り上げられていたことがあり、講義でのマクロな視点と活動を通してのミクロな視点から現地の状況を知ることができました。

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