- 資金協力
東京米山友愛ロータリークラブ様と日本プロセス株式会社様からのご支援
REALsは、2016年10月1日より、南スーダン共和国の首都ジュバ市内にあるジュバ孤児院において、野菜・穀物栽培支援事業を実施しています。
事業の背景:南スーダンでの深刻な食糧不足
首都ジュバをはじめ、南スーダン国内では食糧不足が深刻で、3人に1人が深刻な食糧不足に陥っている状況です。公営の孤児院であるジュバ孤児院も例外ではなく、紛争により弱体化した政府の資金不足により、運営資金が十分に得られず、運営は困難を極めています。孤児院で暮らす子どもたちに必要な経費(食費、教育費、医療費、洗濯費等)は、政府の給付金に加え、教会や個人からの寄付などで補われていますが、寄付が少ない時期は子どもたちに十分な食事が与えられないこともあります。
事業の概要:孤児院内で子どもや職員たちが野菜・穀物栽培に取り組める基盤づくり
REALsは、孤児院に農具や種を提供し、専門家を呼んで野菜・穀物栽培研修を開催しました。院内の土地で野菜・穀物栽培を学びながら実践し、食糧の一部を自分たちで確保できることを目指しています。当プロジェクトの対象は、孤児院の子ども90人(男児66名、女児24名)と、職員10名の合計100名です。菜園で収穫された野菜や穀物は孤児院の調理場で調理し、食事として提供されます。
事業の特性:孤児院の運営能力の向上と、子どもたちの将来の自立支援の両立
当事業は、安定した食糧確保を支援するだけでなく、子どもたちへの教育面での効果も期待したプロジェクトです。孤児院の子どもたちのうち実際に野菜栽培を行うのは、栽培作業に従事可能な年齢の子ども30人(13~18歳)です。彼らは、この事業を通じて野菜・穀物栽培に関する実践的な知識や専門技術を習得でき、成人して孤児院を出てからの経済的自立に役立てられると考えています。
南スーダンは国民の約60%が18歳以下の子どもです。長年続く紛争によって多くの子どもが親を亡くし、運が良ければ孤児院で保護されますが、大半がストリートチルドレンになったり、子ども兵として紛争に参加したりと、厳しい環境に身を置かれています。ジュバ孤児院を支援することで、孤児院の運営能力を少しでも向上させ、より多くの子どもが孤児院で適切な生活、教育、安全を与えられることを目指しています。
子どもたちの未来を応援する本活動は、東京米山友愛ロータリークラブ様の助成と、日本プロセス株式会社様のご寄付により実施されます。
東京米山友愛ロータリークラブのウェブページ:http://yoneyamaui.org
日本プロセス株式会社のウェブページ:http://www.jpd.co.jp