MS&ADゆにぞんスマイルクラブ様からのご支援(2013年)

認定NPO法人REALs(リアルズ:旧日本紛争予防センター)は争いを予防し、人と人が共存できる社会をつくる国際NGO。ご寄付は寄付金控除の対象になります。

ご支援・ご協力の報告

  • 資金協力

MS&ADゆにぞんスマイルクラブ様からのご支援(2013年)

MS&ADゆにぞんスマイルクラブ様からご寄付を頂きました。 
 
REALsがケニア共和国の首都ナイロビ市のマザレ地区にて子供たちへの心のケア活動の一環として整備・運営している 
「チャイルド・セラピー・ルーム」の設備拡充に活用させていただきました。 
MS&ADゆにぞんスマイルクラブ様からの温かいご支援に感謝を申し上げます。 

「チャイルドセラピールーム」の設備拡充について

「チャイルド・セラピー・ルーム」では、犯罪被害者や犯罪のリスクに晒されている住民や子供に対して、住民の中から選出されたカウンセラーが中心となってカウンセリングを実施しています。現在、REALsが運営しているセラピー・ルームは7か所あります。 

7fg-l8nqof2upnp_tm8zje1kymna7czr.jpg

全てのセラピー・ルームには、子供のカウンセリング時に使用する遊具を設置しています。幼い子供たちや心に傷を負った子供たちにとっては、言葉で自分たちの感情を表現することが困難であるため、カウンセラーが子供たちの心の中を理解することは容易ではありません。その為、カウンセラーは子供たちが遊具で遊んでいる際の言動などを注意深く観察し、そこから子供たちが抱えている心の問題を理解したり、カウンセリングに必要な情報を得ます。このプロセスが子供達へのカウンセリングにとっては重要になっています。 
 
 セラピー・ルームの設備・遊具は、子供たちが日々使用する消耗品であるため、擦り切れていたり、古くなってしまっているものもあります。その為、カウンセラー達より、より良いカウンセリングを行うための新しい遊具や設備の補充依頼を受けていました。 
 
 今回の寄付金によって、カウンセラー達の要望に応えることが出来、より良い心理社会サポートを子供たちに届けることが出来ます。
 

子どものカウンセリングにおける遊具の重要性について 〜Kiamaikoセラピールームのカウンセリングのケース〜 「話をしない女の子と人形」

 カウンセラーの私が、クライアントである女の子とカウンセリングを開始したのは、2012年2月、彼女が8歳の時でした。その時、彼女は誰とも話せず、身振り手振りで感情を表している状況でした。例えば、私に何か良いメッセージを伝えたい時には、笑顔で走り寄ってくるので、私は彼女のジェスチャーを観察しながら、何を欲しがっているかを判断しました。 
 
 ある日、「何が欲しいの?」と、彼女に聞いてみたところ、彼女はすぐにペンと本を持ってきました。「どうやって書くのか知っているの?」と尋ねると、彼女は無言で頷きました。このようなセッションを何度も重ねていき、ある日私は彼女の母親にセッションに参加をしてもらいました。母親がいる状況で話ができるのかを確認してみたのですが、彼女は全く話をしませんでした。 
 
 彼女の母親は、彼女が全く話せないこと、また、彼女が6歳の時に、性的被害にあったことを伝えてくれました。今までの9回を通じてのセッションでは、彼女はそのことを私に隠していたのです。母親も参加してのセッションを3回終えたのち、更に適切な支援を行う為に、クライアントの女の子をケニアの特別教育施設に紹介しました。複数のテストを実施した結果、その施設は、彼女には特別な支援が必要だが、通常の学校で教育を受けるべきであると結論を出しました。 
 
 そこで、私たちは、2012年6月にナイロビ市内のある学校に彼女を編入させました。そして引き続き、学校関係者と共に、彼女の様子を観察しました。彼女はなかなか話すことが出来ず、私は何度か「彼女はこのまま口がきけず、全く話すことが出来ないかもしれない」と思いました。しかし私は決して諦めませんでした。なぜなら、通常、発話障がいを持っている方はヒアリング(聞き取る能力)が不完全なことが多いのですが、彼女のヒアリングは完璧だったからです。

63su2i091-cgnp2oxtt6mzss65anbj40.jpg

そこで私は毎週土曜日に彼女を、カウンセリングに招き続けることにしました。観察を続けた結果、彼女には単に誰かから話しかけられるだけでは不十分だと判断したからです。彼女の母親や特別教育施設の関係者も同意してくれました。 
  
 ある日、彼女にセラピー・ルームに設置している遊具で遊んでも良いと伝えると、彼女は絵を描いたり、遊具を使って遊び始めました。これが決定的な瞬間となりました。彼女は人形に向かって話し始めたのです。私はとても驚きました。彼女は人形に向かって会話を続けました。 
 
 帰宅時に、彼女は「人形を家に持って帰りたい」と、何度も泣きつきましたので、持って帰れないことを納得してもらうのには骨がおれました。 
彼女は泣きながら部屋を出て行ったので、「いつでもセラピー・ルームに遊びに来ていいんだよ。」と伝えました。 
 
 セッション全体を通じて分かったことは、彼女は性的被害を受けたトラウマによって大人への不安をつのらせ、話をすることが出来なくなったということでした。彼女は人形があるセラピー・ルームは彼女を怖がらせるものが何も無い、安全な場所だということがわかったようでした。セッションを続ける中で、彼女は自分の恐れを克服し、今では怖がらずに他人と会話をできるようになりました。このように、セラピー・ルームの遊具は、子供たちのカウンセリングを行う上でとても重要な役割を果たしてくれています。  

 

一覧に戻る

あなたの会社・学校も、
私たちと一緒に活動しませんか?
どうぞお気軽にご連絡ください。

お問い合わせフォームへ

寄付で応援