エイボン様からのご支援(2013年)

認定NPO法人REALs(リアルズ:旧日本紛争予防センター)は争いを予防し、人と人が共存できる社会をつくる国際NGO。ご寄付は寄付金控除の対象になります。

ご支援・ご協力の報告

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エイボン様からのご支援(2013年)

瀬谷理事長が、2013年1月末にエイボン・プロダクツ株式会社より「エイボン女性年度賞・大賞」の2012年度の受賞者に選ばれました。 
また、大賞の副賞として、REALsにも100万円が寄贈されました。 
 
エイボン女性年度賞は、社会のために有意義な活動を続け、人々に勇気や希望を与える女性たちに贈られているものです。 
 
頂きました寄付金は、REALsが実施している南スーダン事業の活動に活用させていただいております。南スーダン事業では、ストリートチルドレンの保護活動も行っており、現在、元ストリートチルドレンの若者に対して職業訓練と就職斡旋を行い、シェルター(簡易住居)を提供しておりますが、いただきましたご寄付は彼らの生活費などに使わせていただいております。うち1名への支援についてご報告いたします。 

南スーダン事業の概要

南スーダンは長年の内戦を経て2年前の2011年に独立したばかりの世界で最も新しい国ですが、首都ジュバでは復興・開発が急激に進んでいます。このような状況において、多くの子ども達が紛争中の避難生活の後、戻った田舎に馴染めない、同年代の仲間や刺激を求めて、集まる貧困や家庭内暴力から逃れたい、また、家族から見放されたといった理由により路上で生活しています。 
 
REALsは、義務教育を終えていなかったり、親を亡くしたりした無職の若者たちに対して、2010年から職業訓練を実施してきました。ジュバ市内の若者を対象にひろく参加者を集めていますが、訓練生の中には元ストリートチルドレンの若者もいます。住むところの無いストリートチルドレンが落ち着いて訓練に集中できる環境を整えたいという趣旨で、彼らが滞在できるシェルターの提供を開始し、今回のご寄付に関しても、当シェルターに居住する元ストリートチルドレンの生活費などに活用させていただいております。 

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写真)アブラハム君

アブラハム君は、家庭の貧しさから逃げ出して路上で生活するストリートチルドレンの一人でした。REALsが行うストリートチルドレンを対象にした啓発活動に参加するようになったアブラハム君は、路上生活から抜け出すために就職したいと相談してきました。そこで、REALsは彼に職業訓練の機会を提供しました。彼は人懐っこく、訓練では特に調理に興味を持ちました。調理実習ではチキンを焼くのが大好きで、他の訓練生から「ミスターチキン」と呼ばれていました。また、訓練は外国人も対象とするサービス業に関するものであるため英語で行われます。彼は当初、英語が苦手だったものの、講師や他の訓練生と積極的に会話することで、だんだんと上達させていきました。そして、訓練終了後、無事にレストランに就職しました。そこで今は調理補助員として皿洗いなどの仕事に従事しています。

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写真)アブラハム君(右奥)と同僚

ただ、働き始めてまだ4ヶ月、これまで十分な教育の機会を得ておらず、就労経験もないため、職場でつらいことがあるとくじけそうになります。それでも給料の一部を貯金し始め、将来は離れて暮らすお母さんを助けたいと語るなど、徐々に自立心を芽生えさせています。彼に対しては食費補助などの金銭的支援の他に、ときおり生活や就業の状況を確認し、相談に応じるといった支援を行っています。彼が周囲の誘惑に惑わされずに経済面でも精神面でも自立するために、もう少し見守りながら支援を続ける必要があります。アブラハム君が1日も早く自立した大人になり、今後の人生を有意義に開拓していけるようになるよう願います。 
改めて、エイボン様のご厚誼に深く感謝申し上げます。

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写真)アブラハム君(中央)と同僚 アブラハム君の両隣のオレンジ色の制服を着た3人の男性も元ストリートチルドレンではないものの無職の状況でREALsの職業訓練を受けて就職した同僚で、ウェイターとして働いている。 

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