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“Team Japan”によるトルコ・ハタイ県での被災者支援 在トルコ日系法人の連合体が、食べ物や水、衛生用品などを届けています
3月11日から7日間に渡り、REALsはTeam Japanの一員としてトルコ・ハタイ県の避難所にて、昨年2月6日のトルコ・シリア大地震で被災した方たちに飲料水、子ども用オムツやハンドソープなどの衛生用品、スープ・サラダ・パンの配布を行いました。
Team Japanは在トルコ日系法人の連合体で、トルコ・シリア大地震での被災者支援のために作られました。今回の支援活動は参加企業様からの金銭、また物品によるご寄付により実現しています。
飲料水の配布
支援物資の配布は今も1,000世帯を超える被災者の方が暮らす避難所で行いました。仮設住宅での避難生活が続くなか、キッチンカーでの配布には多くの人が集まり、水や衛生用品、温かいスープなどをうれしそうに受け取ってくれました。
配布を行うキッチンカーとテントを設営
トルコ・シリア大地震ではトルコ国内の11地域が被災しました。そのなかで最も大きな被害を受けたのはハタイ県です。同県での地震による死亡者数は24,147人、倒壊または重大な破損が確認された建物の総数は80,323棟に上ります(2024年2月4日時点)。
2024年3月現在のハタイ県アンタキヤ市
大地震の爪痕がいたるところに残っています
甚大な被害を前にさまざまな団体や企業が被災地域の支援に動き、日本からも多くの支援がありました。
そうしたなかで被災地を周って食べ物を提供した味の素イスタンブール社・荘清之介さんの「被災者の皆さんが元の生活を取り戻すためには長期間の支援が必要であるが、一社の力だけでは色々と限界がある」という考えに複数の法人が賛同し、Team Japanは結成されました。
Team Japanがハタイ県を訪れた3月11日、トルコではイスラム教のラマダンが始まりました。1ヶ月ほどのラマダンの期間中、イスラム教徒の人たちは日の出から日没まで飲食を絶ちます。
トルコの人口の大部分はイスラム教徒であり、ラマダンは一年のなかでも大切な行事です。今回の支援活動でも、日が沈みラマダンが明けた時間に食べられるよう時間を合わせて食べ物の配布を行いました。
トルコの人たちは、同じ地震国である日本政府や自治体の地震への対策や対応、そして日本の人たちの防災意識の高さを、しばしば敬意と賞賛を持って語ります。
2024年1月1日に発生した能登半島地震に際しても、未だ自分たちのトルコでの復興がままならない中にも悲しみに心を寄せ、またその後の対応がモデルケースとして注視されています。
日系企業が多く進出し、日々その地で暮らす人たちとともに事業活動をしてきたトルコ。いまだ大きな爪痕を残す大災害のあと、「この地の人々にどのようなかたちで貢献できるのか」「被災地の方たちに本当に必要なものは何なのか」Team Japanに参加したそれぞれの法人が考え続けながら、活動に取り組んでいます。