多文化・多言語な環境のもと、非暴力コミュニケーションを実践する(トルコ)

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活動レポート

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多文化・多言語な環境のもと、非暴力コミュニケーションを実践する(トルコ)

REALsは2月、トルコで非暴力コミュニケーション研修をFAO(国連食糧農業機関)と連携して実施しました。

 

非暴力コミュニケーションとは、共感や理解を重視するコミュニケーションです。

 

文化や個人によって方法に差はありつつ日常的に行われているコミュニケーションですが、多言語・多文化の環境下ではより意識的に行うことが重要性を増します。

 

研修の対象としたのは女性が主体となって運営している五つの農業組合。

 

それぞれアダナ県、アディヤマン県、チャナッカレ県、ディヤルバクル県にて1日の研修を実施しました。

 

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トルコは現在、世界最多となる約360万人の難民を受け入れています。*

 

その大多数は隣国シリアからの避難者ですが、アフガニスタンやイラク、ウクライナから逃れてきた人たちも多くいます。

*2024年2月、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)

 

難民となった人たちと街中や仕事場で出会い、日常をともに過ごしていくのは一般のトルコの人たちです。

 

農産業は難民の就労先となることも多く、多様な人たちの間でお互いに誤解が生じず、傷付けあわずにコミュニケーションを取る方法を身に付けることが必要とされています。

 

研修の結果、参加者たちからは「自分は相手にしてほしいことをどのように伝えたらいいか知らなかったことに気付いた」「非暴力コミュニケーションという方法を通じて、日常に起こりうる暴力を減らしていくことが私や子どもたちが良い人生を送るのに重要だと理解した」といった声が出ていました。

 

事業にあたって、非暴力コミュニケーションの取り方について広めるため、啓発資料を英語、トルコ語、ペルシャ語で作成しました。現在研修を受けた農業組合がそれぞれのアカウントで発信を行っています。

 

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自分の感情を理解しよう
  • 自分がどう感じているか(怒っている、幸せ、悲しい…)
  • そう感じる理由(宿題が多い、お腹が空いている、退屈な状況…)
  • 感情を変えるために必要なもの(深呼吸、おやつ、ハグ、お水…)
 
自分の感じ方やその原因を自覚し、素直に望みを伝えられるようになることで、相手を責めたり、自分を押さえつけたりしないでコミュニケーションを取れるようになっていきます。

 

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ポジティブに言い換える

  • ポジティブな語彙を使う
  • 問題が起こったときは話をする
  • 安定した明確でオープンなコミュニケーションを心掛ける

 

 

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  1. 具体的に・客観的に
  2. 実用的なことを言う
  3. ポジティブさと建設的であることのバランスを取る
  4. タイムリーに言う
  5. 双方向なやりとりにする

 

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