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トルコ・シリア大地震、過酷な避難生活を送る人々へ緊急支援を (トルコ)
REALsは2023年4月26日~11月30日の期間にトルコ・シリア大地震の震源地カフラマンマラシュ県にて、地震被災者生きていくために食料や生活用品を購入できるプリペイドカードの配布支援を行いました。
多くの建物が崩壊した震源地カフラマンマラシュ、避難生活者数は73万人に
2023年2月6日にトルコ・シリア大地震が発生。被災がトルコからシリア北部に及ぶなか、トルコ国内では910万人が被災し、震源地のカフラマンマラシュ県は壊滅的な被害を受け、住居の崩壊・損傷により、総人口の62%に相当する約73万人が避難生活を余儀なくされました。
※Shelter Sector Turkiye 2023年4月3日
避難生活者の多くが仮設テントや仮設住居で、国内外からの支援に頼りながら貯金を切り崩す生活を送り、特に女性や子どもが世帯主の家庭や、障がい者や高齢者のいる家庭、言語の壁により公的な支援機関にアクセスできず支援の手から取り残されている難民などはさらに過酷な日々を過ごしていました。
そうした被災した人たちに一日も早く安心した生活を送ってもらえるよう、REALsは特に支援を必要とする人たち6,001人(1,390世帯)を対象に、1カ月生活するのに最低限必要な食料品や生活用品を買うことができるプリペイドカードを2回(合計2か月分)配布しました。
プリペイドカードの説明をするスタッフと書類に受領のサインをする地震被災者の女性
事業終了後、プリペイドカードを受け取った未成年の子どもたちを育てている人からは「十分に食事を与えてあげられなかった子どもたちに新鮮な肉や野菜を食べさせられた」と喜びや感謝の声が寄せられており、被災後の厳しい生活をサポートすることができました。
プリペイドカードを受け取った人の声
デルヤさん(仮名)(80代:女性)
「私は市街地の村で一人で暮らしていました。震災で村の建物はすべて壊れ、私も自分の家と納屋、そして家族のようにかわいがっていた動物たちも失いました。とても悲しかったです。被災後、生活にも苦労していましたが、REALsの支援でもらったプリペイドカードで小麦粉や油、塩、砂糖を買うことができました。買った食材でパンや温かいスープを作りました。カードにはまだお金が残っているので、もう一度買い物に行くことができます。カード支援を届けてくれた方々に神の祝福がありますように」
現地提携団体スタッフが家庭訪問を行い、プリペイドカードを受け取った人たちに対して配布後の聞き取り調査を行う様子
この活動は、ジャパン・プラットフォームの助成と皆さまのご支援を受けて実施しました。