- シリア
- 心のケア
無力感から自信へ | ワークショップで得た技術がもたらした希望
REALsは、シリアの避難民キャンプで、スキル向上を通じた心理ワークショップを実施しています。
避難民の人たちは、度重なる避難や厳しい生活環境によるストレスを抱えています。食料や水、生活必需品が不足し、仕事も見つからない状況が続いています。
アサド政権崩壊によって空爆などの暴力は減少したものの、経済状況は依然として厳しいままです。
このプロジェクトでは、心理的ケアと生計向上の両方を支援し、避難民の生活改善を目指して実施されました。
紛争によって故郷を追われ、避難民キャンプに逃れてきたアミールさん(仮名・20代男性)は、2人の子どもを持つ父親です。
常に恐怖の中で生きていました。死と破壊の光景が頭から離れず、激しい頭痛や胸の痛みに悩ま
され、孤独を感じていました。安定した収入を得ることもできず、社会の中で役割を果たせないことに無力感を覚えていました。そんな中、『太陽光パネルのメンテナンス技術を学ぶワークショップ』の存在を知ったのです。技術を身につければ収入を得て家族を支えることができる、そう考え、参加を決意しました。
講師陣の丁寧な指導のおかげで、未経験ながらも着実に技術を習得できました。初めて、家族を支えられる未来が見えたのです。自分に自信を持てるようになりました。もっと技術を磨いて、いつか他の人にも教えられる存在になりたいと考えています。

アミールさんにとって、このチャレンジは彼の人生に希望をもたらすものとなりました。 REALsは、長年にわたる紛争で心身ともに疲弊した人々に寄り添い、支援を続けています。
※この活動はジャパン・プラットフォームによる助成と、皆様からのご寄付により実現しています。