【シリアでの政権崩壊をうけて】平和の創出に向けてREALsが取り組むこと

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【シリアでの政権崩壊をうけて】平和の創出に向けてREALsが取り組むこと

 シリアにおいて8日、反政府勢力が首都ダマスカスを制圧し、アサド政権が崩壊しました。

 

 

 シリアでは2011年の内戦勃発以降、多くの人々が空爆や銃撃により家族や故郷を失い、700万人以上が国内で避難民となり日々暴力、抑圧、不安のなかを生きてきました*1。また安全を求めてトルコなどの周辺国に逃れた500万人近くの難民の人々も長年過酷な環境で生活を送っています*2

 

 

 REALsはシリア北西部において、空爆などの被害を受ける住民や避難民への食料・物資・心のケアの支援や、トルコに逃れたシリア難民への生活支援や法的支援、心のケアの支援を行ってきました。加えて、シリアの市民社会が平和と復興を担っていくために必要となる人材育成を行い、現地の人々が作った女性団体や若者団体の能力強化にも取り組んできました。

 

 

 このたびのアサド政権の崩壊は、シリアの未来における大きな転換点となります。未来に向けて新たな可能性や希望がある一方、今も北西部などで砲撃が発生しているとの情報もあります。混乱が収束したわけではなく、新たな課題に向き合った取り組みが必要です。

 

 

 REALsは転換点に立つシリアで今まさに必要な取り組みとして、シリアの「市民」が主体的に平和をつくるプロセスに参画するための人材育成・能力強化に重点をおき、シリアでの活動を続けていきます。

 

 

 和平プロセスに市民の代表が参画すると和平プロセスが後退するリスクが64%低下し、成功の可能性が高まること、また女性が参加した和平合意は15年以上持続する確率が35%上がることが分かっています。

 

 

 REALsは女性や若者を中心としたシリアの現地団体に対して、紛争や避難生活による心のケアを含めた復興に欠かせない知見に加えて、平和を創出するための能力強化を行うとともに、和平を含む意思決定プロセスに市民が参画していくために必要な支援を行います。

 

 

 REALsはこれからもシリアの人々とともに、危機にさらされた命をつなぎ、平和をつくるための活動に取り組んでいきます。そして、REALsは引き続きシリアの状況と活動をお伝えしていきますので、ぜひ皆さまの力で応援とご支援をよろしくお願いいたします。

 

 

*1 2024年2月、OCHA(国連人道問題調整事務所)

*2 2024年11月、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)

 

 

2024年12月9日

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