「男の子も女の子も同じように大切だと言われて心が楽になった」一歩平和に近づく学び(シリア)

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活動レポート

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「男の子も女の子も同じように大切だと言われて心が楽になった」一歩平和に近づく学び(シリア)

 

REALs(リアルズ)はシリア北西部で、ジェンダーに根差した暴力の予防に取り組んでいます。

 

ジェンダーというと“弱い立場に置かれた女性のためのもの”と捉えられがちですが、ジェンダーや関連する暴力について知り、問題や解決方法を理解することは、多様なジェンダーを生きるすべての人にとって重要です。

 

REALsのセッションに参加した、シリア避難民のあるお父さんの声を紹介します。

 

私には娘しかいないので、まわりから「男の子がいないとね」「次は男の子だね」と言われてきました。そのたびに肩身が狭くいやな思いをしましたが、そうした言葉の背景にある差別や不平等には気付いていませんでした。

 

そうしたなかでREALsのセッションに参加し、「男の子も女の子も同じように大切だ」と学んだことで、娘のいる父親として心がとても軽くなりました。もっと詳しく知りたいと思ってそれからREALsのセッションにはすべて参加しています。

 

人の大切さにジェンダーによる違いはないことや娘たちに教育することの重要性を学びました。

 

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避難民キャンプ内のテントにて。ジェンダーの定義を学び、
どういったことがジェンダーに根差した暴力にあたるかを考えていく

 

女子教育の重要性については特に避難民の女性から強い関心が集まっています。

 

同時に、男性のセッション参加者にもジェンダーに根差した暴力の予防は自らに関係する重要な話だと受け入れられており、ある父親はセッション参加後、親戚から勧められていた娘の児童婚を断り、教育を続けることを決めました。

 

セッションに参加した多くの人が、セッションの内容について「大切な話だから家族や友達にも学びを共有」と話してくれており、REALsが直接実施するセッションを超えてジェンダーや関連した暴力の予防に関する知識が広がっています。

 

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セッション参加者がまわりの人に話をしやすいように、

ジェンダーに根差した暴力についてREALsが作成したパンフレット

 

平和を築いていくためには、ジェンダーに偏りなく多様な視点を持つ人が平和づくりのプロセスの場で意見を言える環境が重要です。

 

そうしたなかで、ジェンダーにより人々が置かれる立場が異なりうることをまずは認識し、是正するために何が必要かを考え行動することは、すべての人たちの状況を改善する大きな可能性です。

 

REALsは人々が自由や尊厳を脅かされず、意見を出し合いながら平和を目指していけるように、ジェンダーに根差した暴力の予防に取り組んでいます。

 

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