- 争い予防
- 共存
共同作業を通じた民族融和と平和的共存の促進
事業の背景

(地図は外務省ホームページから引用)

事業概要
REALsは2016年12月より、多民族が平和的に共存するコミュニティづくりを目的として、首都ジュバ近郊の国内避難民キャンプの国内避難民と地域住民を対象に、コミュニティ内の争いを解決するユース・リーダーの育成と多民族による共同作業を通じた融和・信頼醸成の取り組みを行っています。

REALsの取り組み:ユース・リーダーの育成

REALsの取り組み:平和的共存のための共同作業
国内避難民や地域住民が共通の課題の解決のため共同作業を行い、ともに働くことを通して、民族、国内避難民、周辺コミュニティの違いを超えた交流を作り出します。具体的には、深刻な食糧難という共通の課題に対して、野菜の栽培作業と、収穫した野菜を長期保存する食料加工ができるよう、環境の整備と技術指導を多民族グループにて行っています。

REALsの取り組み:民族融和度の調査分析
REALsでは、多民族の平和的共存と関係改善のレベルを定量化して測るために、「民族融和度の調査分析」を行っています。平和構築を行ううえで、「平和的な共存」「和解・融和度」という状態を的確に分析し変化を把握することは極めて重要ですが、国際機関含めて、いまだ標準化された方法はありません。REALsでは、独自の指標を策定して、平和的共存の取り組みの効果を測定し、事業の評価と改善に活用しています。
例えば、この調査では、国内避難民キャンプの一つであるグンボ地区において、1カ月に紛争を見聞きする数の平均値が事業開始前は12.8回でしたが、2019年8月の事業終了後は5.5回に減少したことがわかりました。事業の成果
(国内避難民キャンプ3地区の事業(2016年12月~2019年8月)の合計:2020年3月時点)
・指導者およびユース・リーダーに紛争管理研修を実施。・住民のべ5,846人に信頼醸成や暴力予防についてのコミュニティ啓発を実施。
・住民のべ3440人に民族を超えた共同作業にむけて野菜栽培・食品研修を実施。
ユース・リーダーの紛争解決割合の増加
