- 争い予防
- 緊急支援
- 南スーダン
南スーダン:栗田工業株式会社様のご支援により、マンガテン国内避難民キャンプのハンドポンプの修繕を完了
2021年12月上旬、栗田工業株式会社様(以下、栗田工業様)のご支援により、南スーダンの首都ジュバにあるマンガテン国内避難民キャンプに設置されているハンドポンプの修繕を完了しました。
ポンプとつながる水道管の洗浄を兼ねた、動作試験の様子が動画で現地から送られてきました。
女性や子どもたちがポンプを見ようと集まってきています。
このポンプの修繕により、新たに約700~1,000人が生活に必要な水を、遠くまで汲みに行かずに、手に入れることができるようになります(ポンプの水は飲料用にも使うことができます)。遠方への水汲みは、その道程で性暴力にあうリスクが高く、水汲みを担うことの多い女性や子どもたちにとって危険の大きいものです。生活圏内にあるポンプの修繕は、女性や子どもがさらされる性暴力のリスクを軽減し、尊厳や命を守ることにつながります。
今回修理されたハンドポンプは、住民自身の管理によって長く活用されることが期待されています。そのためにREALsでは、栗田工業様の支援プロジェクトのなかで、現地の水資源管理委員会*に、よくある故障に対する修理方法の指導や修理ツールの提供も行いました。
*水資源管理委員会:国内避難民キャンプの住民によって、自発的に組織された管理グループ(日本の自治会に近い)。限られた水資源の公平な分配を決めたり、衛生状態を定期的に確認したりといった活動を行っています。
マンガテン国内避難民キャンプには、約12,000人(約2,200世帯)が生活しています。人数に対してキャンプ内での水へのアクセスは非常に限られており、周辺住民との水資源を巡る対立や、衛生状態の悪化、遠方への水汲みによる性暴力のリスクなどさまざまな問題の要因となっています。REALsでは2019年から栗田工業様のご支援をいただき、井戸やトイレの修繕、整備された設備を住民が協力して長く使えるようにするための研修などを行っています。