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南スーダン:水・衛生環境改善支援、サバクトビバッタ被害対策支援
国内避難民サイトの水・衛生環境改善支援
南スーダンは20年にわたる独立戦争ののち、2011年7月にスーダンから独立しました。しかしその後、国内での民族間の対立などから大きな武力衝突が起こり、多くの被害者や避難民が発生しました。
REALsは首都ジュバのマンガテン国内避難民サイトで昨年から活動を続けています。マンガテンは域内の民族関係が複雑なことから対立が生じやすく、これまで多くの支援団体が活動を諦め撤退していました。
マンガテン国内避難民サイトでは、多くの人々が枝やビニールシートだけで作った簡素な家に、身を寄せ合って暮らしています
そのような中REALsは、紛争予防の知見を活かして住民間の争いを減らし、このサイト唯一の支援団体として活動を継続しています。現在は全く整っていない水・衛生環境の改善のため、石けんや給水タンク、蚊帳などの配布を行っています。
新型コロナウイルスの感染予防・拡大防止のためにソーシャルディスタンスを保って物資を受け取れるようにするなど、専門家の指導の下配布を行いました
サバクトビバッタ被害対策
今年に入り中東、アフリカなどで大発生しているサバクトビバッタは、南スーダンでも農業被害を起こしています。干ばつや内戦などの影響で今年3月の時点で人口の半数以上の610万人が早急な食糧支援を必要とする状態に陥っていたなか、さらなる食糧不足による紛争の激化が懸念されています。
REALsは5月からジュバ市内で農家約750世帯を対象に、害虫対策と農業支援を行っています 。これまでに、身の回りの素材を使った殺虫剤の作り方や使い方を伝える害虫被害対策研修と、害虫被害に地域全体でいち早く対応する仕組みづくりの研修の策定を進めています。争いの芽を早期に発見し対応するためにREALsが培ってきた、早期警戒・早期対応のノウハウを取り入れています。
※これらの活動は、皆様のご寄付を活用するとともにジャパン・プラットフォームの助成を受けて実施しています。