新型コロナウイルス感染症対策支援:REALsの活動地で、感染予防のための支援を行っています

認定NPO法人REALs(リアルズ:旧日本紛争予防センター)は争いを予防し、人と人が共存できる社会をつくる国際NGO。ご寄付は寄付金控除の対象になります。

活動レポート

  • 緊急支援
  • 南スーダン

新型コロナウイルス感染症対策支援:REALsの活動地で、感染予防のための支援を行っています

REALsが活動する各国でも、新型コロナウイルスの感染が発生・拡大し、現地のロックダウンにより職員が自宅待機となったり、現地政府の方針で予定の活動が延期されるなど計画に遅れが生じています。それでも現地のスタッフは、私たちの活動を待つ人々に少しでも早く支援を届け、手遅れになる前に争いや危機を防ぐための取り組みを精一杯進めています。

REALsでは活動地の南スーダン、ケニア、トルコ、シリア危機の現場で、感染拡大予防のための緊急支援を始めました。現場では難民キャンプやスラムなど衛生的とはいえない環境で密集しての生活を余儀なくされている人々が多く、感染が急激に広がるリスクを抱えています 。駐在員、現地スタッフ、現地協力団体含め、ガイドラインを作成し、十分な感染症対策を取りながら活動を進めています。

南スーダン

南スーダンの感染者数は把握されているだけで2,499人(8月23日時点、WHO:世界保健機関) ですが、検査体制が整っていないため実際の感染者数はこれより多いと考えられています。

REALsが活動する首都ジュバのマンガテン国内避難民サイトには給水施設がなく手を洗うことも難しいなか、約11,000人が生活しています。REALsはこの全2,200世帯に対し、これまでに石けんや消毒液、給水タンク、蛇口つきのバケツなどの物資と、手洗い用の水、感染予防の方法などを伝えるリーフレットを配布しました。

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タンクはとても喜ばれ、受け取るとすぐに自分のものだと示すマークをつける人もいました

ケニア

ケニアでは32,118人(8月23日時点) の感染者が確認されています。
REALsはテロや争いを防ぐために活動するナイロビのスラムでこれまでに、住民200人 にマスクと予防方法を伝えるポスターを配布するとともに、手洗い用の水タンクをREALsが運営する心のケアを行うセラピールームや市場など12ヵ所 に設置しました。さらに社会不安に付け込んで活動を活発化させる暴力的過激派組織の誘いに流されないよう、地域全体でテロを許さず、犯罪を警戒することをポスターに掲載しました。

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REALsが設置したタンクで手を洗う少女

トルコ

REALsがシリア難民支援を行うトルコでは、257,032人(8月23日時点) の感染者が確認されており、現在も状況に応じた外出制限などが続いています。

シリア難民の人々はトルコ語が分からないため、政府が発表する予防対策などの正しい情報が伝わりにくくなっています。このためREALsは、もともと行っていた難民向けの相談対応の仕組みを活用し、電話や無料通信アプリを通じた新型コロナウイルスに関する最新情報、感染予防のアドバイス、生活上の問題の個別相談、カウンセリングを提供しています。新型コロナウイルス以外の相談を受けた際も、予防のための情報を積極的に伝えています。

※新型コロナウイルス対策支援は、皆様のご寄付を活用するとともに、南スーダン、トルコの活動はジャパン・プラットフォームの、ケニアの活動は外務省日本NGO連携無償資金協力の助成を受けて実施しています。

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