南スーダン | 暴力に立ち向かう力は、コミュニティの中で育っている
南スーダンの首都ジュバ市のマンガテン地区。
ここでは、民族対立を起点とする政情不安に加え、ギャングによる暴力や窃盗が、人々の暮らしを脅かしています。
貧困、失業、帰還民の増加。小さなきっかけがすぐに暴力へとつながる環境です。
そんななかで、リアルズが2年間かけて取り組んできた「地域主体の平和づくり」から、確かな変化が生まれています。
リアルズは南スーダンで、次世代のリーダーへの専門的な研修に加え、育成された次世代リーダーたちが住民たちに「啓発セッション」を行う場も提供しています。
啓発セッションは、地域に暮らす人々が平和と安全を守る主体として行動できるようになることを目指した取り組みで、女性や若者を含む幅広い層が参加しています。
ギャング暴力や性暴力・争いについて、深刻なテーマでも参加したいと感じさせ、分かりやすい内容で具体的な対応ができるようになることを目指し、
「危険の兆しをどう見分けるか」
「住民一人ひとりがどのような行動を取れば自体の悪化を地域全体で防げるか」
を、女性や若者を含む住民たちと共有しています。そして、価値観や行動の変化が、一歩ずつ確実に現れています。

「仕方ない」が「変えられる」に変わった
その啓発セッションの参加者の一人、24歳のジェイコブさんは、かつてギャング暴力を「仕方のないもの」と受け止めていました。しかし対話と調停のスキルを学び、ギャングに関わっていたいとこの若者を説得します。結果、いとこはギャングから離れ、サッカーチームに参加し、休んでいた学校への復学を目指すようになりました。
次世代リーダーとしてリアルズから教わった人が、教える人に。
守られた人が、守る人になる。
この「知識と行動の連鎖」こそが、リアルズの平和構築の核です。外部の支援に頼るのではなく、地域の人々自身が暴力を予防し、未来を選び取れるようになること。そのための土台が、確実に育っています。
皆さまのご支援が、地域の若者を「暴力に巻き込まれる存在」から「平和をつくる担い手」へと変えています。
この小さな変化が途切れないよう、そして、より多くの地域に広がっていくよう、
これからもリアルズの取り組みを支えてください。
(東部アフリカ事業担当:有馬千裕)
※この事業は皆様のご支援とジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成で実施されています。






