ソマリアのテロと若者の過激化を防ぐ社会づくり

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活動レポート

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ソマリアのテロと若者の過激化を防ぐ社会づくり

事業概要

2018 年 8 月からソマリアの南部、ヒーシェベリ自治州ベレトウェイン地区において国連工業開発機構(UNIDO)とともに実施した「若者に対する暴力的過激主義予防対策事業」を、2019 年 9 月に無事完了しました。本事業では、UNIDO が若者への職業訓練や起業家支援を行う一方、REALs は、過激化・テロ予防の研修プログラムの策定・実施を担当しました。 

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ソマリアの現状

ソマリアでは、テロの被害が頻発しています。武装勢力やテロ組織、ギャングなどは、経済的な問題や将来への不安を抱えている若者たちの不満をあおり、さまざまな手段を使って若者たちに過激かつ攻撃的な教えを浸透させようとします。また、貧しさのあまり、報酬を目当てにテロ組織やギャングに参加する若者も少なくありません。 

REALs の取り組み

REALs は、ベレトウェイン地区でリーダー候補として 10 人の若者を選出し、参加型・実践型の指導員研修を行いました。暴力的過激主義に取り込まれる要因、若者を含む住民が暴力的過激化予防に果たしうる役割、過激化の予兆、過激化を早期予防する方法等について指導員となる若者たちが学んだほか、効果的な研修手法についても実践的な訓練が行われました。そして、この研修を受けた指導員 10 人が講師となり、UNIDO による職業訓練を受けた若者 163 人(女性 74 人、男性 89 人)に対する過激化予防研修が行われました。指導員 10 人は効果的に研修を行い、研修前は 20 点満点中 6.5 点だった参加者全体の理解度は、研修後には 16.5 点まで向上しました。 

受講者の声

受講者は一様に、指導員が身近な若者たちであることもあり、多くの刺激を受けたようです。研修を受けた若者たちからは「暴力的過激化を防ぐために自分ができることが具体的に分かった」、「異なる民族の若者たちが協力して研修を実施したことに感銘を受けた」、「コミュニティにおける暴力的過激化の防止に生かしていきたい」、「同様の研修をさらに多くの若者に届けてほしい」との声が寄せられました。 

 

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