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IPSTC:PKO訓練センター支援、ソマリアにおける平和構築と紛争予防プログラム②
2010年からJCCPが支援している国際平和支援研修センター(IPSTC)は、2013年に「ソマリアにおける平和構築と紛争予防」プログラムを開始しました。JCCPは、本プログラムに3名の邦人専門家を講師として派遣しています。
ナイロビで講義をする井上健 氏
井上健 氏は、国連訓練調査研究所(UNITAR)にて、平和維持活動訓練プログラム(Peacekeeping Training Programme)の諮問委員会(Advisory Board)のメンバーを務めています。
今回は「国民対話と和解」ワークショップに講師としてケニアの首都ナイロビに派遣され、前任地である東ティモールでのご経験をもとに「東ティモールにおける国民対話と和解」というテーマで、10月29日に発表を行いました。参加者の大半を占めたソマリア人に対して、ソマリアにおける国民対話と和解を今後どう進めていくべきか、その前提となる理論的枠組みや世界各地の事例を提供することができました。
さらに井上氏はUNITARのアドバイザーとして、IPSTC調査部門の強化や新規研修コースの企画に対して可能な連携や協力のあり方をめぐり、IPSTC官房長らと協議しました。IPSTCがPKO訓練センターの東アフリカにおける地域拠点としてさらに発展するため、UNITARをはじめとする国連機関との連携・協力が今後いっそう強化されていくでしょう。
講師の派遣にあたって、JCCPは講師の経歴や専門性を考慮したうえで、派遣先の研修ニーズのみならず組織強化に資する人材を優先的に選定します。講師の所属組織との連携や協力をはじめ、講師が持つ独自の人脈を派遣先の活動に活かすことができるよう、平和構築分野の専門家を派遣しています。
開会式にてIPSTC所長と