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アフガニスタン地震被災地の現状と女性医療支援の取り組み

9月1日未明、アフガニスタン東部で発生したマグニチュード6.0の地震により、死者は2,200人を超え、3,600人以上が負傷、8万4,000人が被災しました。山岳地帯のため道路が寸断され、支援の届かない地域が多く残されています。避難生活を送る家族は屋外での生活を余儀なくされ、子どもたちは親を失い、女性は教育や医療の機会を奪われています。
REALsはこの地震による被災者支援のため、緊急支援のクラウドファンディングを立ち上げています。
■女性が医療を受けられない被災地で、唯一の移動診療所を設置
その中でも特に深刻なのが、女性被災者が直面する医療危機です。文化的・宗教的な背景やタリバン政権による制限により、男性医師にかかれず治療を受けられない女性が数多くいます。被災地では医療スタッフの約90%が男性で、地震後に治療を受けられた女性はわずか1割未満という病院データも報告されています。国連は被災地に約1万1,600人の妊婦がいると推定しており、女性医療スタッフの存在は命を守るために不可欠です。
こうした状況に対し、REALsは現地市民団体と協力し、女性医療スタッフを含む医師・看護師・助産師5名の医療チームを派遣。クナール県サウキ地区にあるセメン・ジュペントキャンプで唯一の移動診療所を開設しました。その後、山岳地帯における天候の変化により、被災した人々が強風が吹き荒れるなか野ざらしのなか生活を余儀なくされる状況になったことを受け、現地当局との調整・協議を経て、同キャンプの全世帯とともにより安全なノルガル地区マスード・バレーキャンプに移動し、 現在も約1,000世帯の避難民に支援を続けています。診療所では、負傷した子どもや妊娠中の女性を含む多くの被災者を治療するほか、ボランティアと協力して物資の配布も行っています。
女性が安心して診察を受けられる環境を整えることは、単なる医療支援を超えた「ジェンダーを超えた救済」の取り組みです。私たちが届ける支援の背後には、現地の女性たちの「医療を受けたい」という切実な声があります。
報道では伝わりにくい「女性が医療を受けられない」という現実に、私たちは光を当て続けます。どうか一緒に、命と尊厳を守る取り組みを支えてください。
おかげさまで、アフガニスタン緊急支援のクラウドファンディングの第一目標100万円を達成することができました。温かいご支援を寄せてくださった皆さまに心より感謝申し上げます。現地にはまだ、住む家や食料、毛布を必要としている方々が大勢いらっしゃいます。一人でも多くの命を救いたい。そんな想いから第二目標を500万円に設定させていただきました。募集期限は10月31日(金)午後11時まで。引き続き温かいご支援をよろしくお願いいたします。
クラウドファンディング実施中
ジェンダーや年齢に関わらず、すべての被災者に支援を届けるため、引き続き皆様のご支援をお願いいたします。
詳細、ご支援はこちらから▶:https://readyfor.jp/projects/reals2025-afghanistan

※この事業は皆様のご支援とジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成で実施されています