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アフガニスタン|深刻化する人権をめぐる状況
2021年8月にタリバン暫定政権がアフガニスタンを掌握してから約4年が経過しています。かつてテロを行っていたタリバンが政権を担うようになったことで、アフガニスタン国内の治安自体はかつてに比べて落ち着いています。しかし、人権をめぐる状況は改善していないどころか、むしろ悪化している面もあります。
女性の権利の剥奪
アフガニスタンで女性は中学校以上の教育を受けること、またほとんどの職場で働くことを禁じられ、社会的な孤立に追い込まれています。2024年12月には女性が医者や看護師、助産師になるための医療訓練も禁止されました。旧政権で公務員や警察官だった女性、弁護士やジャーナリストなど女性の権利のために活動してきた女性は特に脅迫や死刑宣告の危険にさらされています。
少数派への迫害
少数派の宗教・民族コミュニティの人々に対する迫害が続いています。
信仰や性的指向を理由に死刑やその他厳罰に処される事態が発生しています。
言論の自由の抑圧
ジャーナリストや活動家への弾圧が強化されています。政権に対する批判や人権侵害に対する提言は命がけとなる状況にあります。また、2024年8月には、女性が公共の場で大きな声を出すこと、歌をうたうことを禁じる新しい法律が制定されました。
経済の崩壊と人道危機
国際的な制裁や援助停止による経済崩壊が進み、貧困と食糧危機が深刻化しています。女性の就労が禁じられるなか、シングルマザーなど男性のいない家庭は生きていくための食料すら得られない状況に追い込まれています。
REALsは脅迫や死刑宣告を受けて命の危険にある人々への国外退避支援に加え、アフガニスタン国内で困窮した人々が命をつなぐための食料・生活支援も実施しています。
皆様のご支援により、これまでの4年間で約6万人に支援を行っています。
まだまだ人々の権利や自由が脅かされるアフガニスタンへ、REALsは今後も命をつなぐための食料・物資支援とともに、女性の起業・就労支援、生計向上支援も実施していく予定です。
アフガニスタン国外退避支援について、2024年11月にTBSの報道特集で放送されました。こちらから内容を確認できますので、ぜひご覧ください。
TBS報道特集公式Webサイトはこちら