死者数
2021
120,648人※1
「争い」は、
戦争や紛争だけではない。
国同士の争いだけでなく、テロや民族対立、性暴力、そして暴力を伴わないものを含めて、
「争い」だとREALsは定義しています。
起きてしまえば、失われた命が戻ってこないのはもちろん、
傷つけられた相手への負の感情は連鎖し、取り除くのには時間がかかります。
だからこそ、起きる前に、それぞれの原因・予兆を見つけ、争いを未然に防ぐ必要があります。
死者数
2021
120,648人※1
故郷を追われた人
2022
1億人※2
被害額
2016
14.3兆ドル※3
1)Uppsala Conflict Data Program (https://ucdp.uu.se/)※注:上記数字はわかっているだけの数字で、実際にはもっと多くの人が争いにより命を落としていると言われています。
2)UNHCRの難⺠⽀援避難を強いられている⼈の数、1億⼈を突破 | 国連UNHCR協会 (japanforunhcr.org)
3)WHDT2017_Final_Singles.pdf(unocha.org)
VISION実現したい社会
「紛争・テロ・社会的な暴力」を防ぎ、
乗り越え、共存できる社会
MISSION私たちの使命
争いの当事者とともに、問題解決への
リアルな選択肢をつくり、実行する
世界を変えるために、
まず人を変える。
世界はいきなり変えられない。だからREALsは平和の担い手を育てます。まずは、その地における争いの予兆を分析。現地の人たちがその予兆に対応できるよう、「人」を育て、問題解決の「しくみ」をつくり、その先に争いを予防できる「社会」があるのです。
5つの専門領域
REALsは争いを防ぐため、右記の領域で活動し、現地の争いの当事者たちに変化をもたらしています。
きっかけは動画。
過激派組織に憧れた少年。
高校を中退し、ギャングを率いていたサイード。そんな時に過激派組織の勧誘動画と出会い、加入しようとして、軍に拘束されます。目標をなくし、社会にもなじめず、生きる意味を失っていました。
コミュニティに設置したセラピールームの概観
元ギャングのリーダーから、若者の過激化を防ぐリーダーへ。
彼はカウンセリングを通じ、自身が洗脳されていたことに気づきます。悩みながらも、過激化予防の啓蒙活動に参加。それをきっかけに、過激化リスクの高い若者を導く、頼もしいリーダーになっていきました。
暴力的過激化予防の啓発イベントの様子
地域を巻き込んで、
過激化予防の
しくみをつくる。
個人への働きかけには限界があります。この時REALsは、行政や警察にもアプローチ。現地の人々と、若者の暴力的過激化を予防するための具体的な行動計画をつくりました。争いを予防できる世界への一歩だと信じて。
行動計画策定の打ち合わせの様子
※実際の活動の様子(サイード本人ではありません)。
1年間で支援を届けた人は
13,076人。
そして、平和の担い手として
育成した人は779人。
2021年度、REALsはアフガニスタン、シリア、トルコ、南スーダン、ケニア、ソマリアで争い予防の活動に取り組みました。育成された人材一人ひとりが、争い予防や共存促進、心のケアなどの担い手として現地に大きな変化をもたらしています。
1年間ご寄付を続けていただくと、例えば以下のような活動が可能になります。
毎月1,000円
[1日30円]のご支援で
南スーダンで、民族対立や女性・子どもへの暴力を防ぐ担い手を1人育成することができます。
毎月3,000円[1日100円]のご支援で
シリアで心に傷を負った避難民への心のケアを担う現地の人材を3人育成することができます。
毎月5,000円[1日160円]のご支援で
アフガニスタンで命の危険がある人1人が生活するのに必要な食料・生活用品を得ることができます。
毎月10,000円[1日333円]のご支援で
ケニアのスラムや南スーダンの避難民キャンプで、育成された現地の人材1人が、1年間争いやテロを防ぐ活動を続けることができます。
マンスリーサポーターの方には、
活動の様子やご支援により現地の人々や社会に生まれた変化を定期的にお届けいたします。
メールマガジン
月1回のメールマガジンで、活動の様子やご支援により現地の人々や社会に生まれた変化を定期的にお届けします。
ニュースレター
夏/冬の年2回送付するニュースレターで、6か月の間に行われた活動やご支援による現地への影響などをまとめてお届けします。
小林 エリカさん
作家・マンガ家
VOICE
瀬谷ルミ子さんのご本「職業は武装解除」に感銘を受け、お話を聞かせていただいたことをきっかけに、この日本に生きる私でもできることを少しでも見つけたいとまずはマンスリーサポーターになりました。戦争や紛争が起きたときの弱い立場の人への支援にくわえて具体的に平和というものを築くためのREALsの活動にいつも勇気をもらっています。
竹村 景子さん
大阪大学大学院
人文学研究科・外国語学部
[スワヒリ語専攻]教員
VOICE
大学時代の友人からREALsの前身である「日本紛争予防センター」のスタッフの方を紹介していただいたことから、私の授業での特別講義をお願いすることになり、それ以来のお付き合いです。私自身はスワヒリ語とアフリカ地域研究を専門に教授していますが、いわゆる「支援」という点では全く役にたっていません。REALsを後方支援することで、アフリカ大陸の様々な問題解決に繋がればと願っています。
皆さんの支援が紛争地の人たちの力になり、
生きる選択肢をつくります。
瀬谷 ルミ子
認定NPO法人 REALs
理事長
「恐怖で足がすくむなか、一歩踏み出せたのは、日本で応援してくれる人がいることを知り、力が湧いたから」
「紛争で家族を失い、孤児になって野良犬と同じような生活をしていた。一人前になることが支援してくれた人に自分ができる唯一の恩返しだから、目の前の研修に一生懸命取り組むようになったんだ」
「戦闘を逃れてもなお争いが絶えなかった私たちに、一生役立つ争い予防のスキルを教えてもらった。避難民キャンプを出て故郷に戻るときは、REALsも一緒に来てともに平和を広めてほしい」
今までにREALsに寄せて頂いた支援が、紛争地の人たちに新たな生きる選択肢をつくった数々の瞬間があります。
紛争を前にどれだけ平和を願っても、すべてを解決してくれる救世主があらわれることは残念ながらありません。私たち一人ひとりが、自分にできる範囲で実現したい社会のために行動を起こすこと。
それが、紛争地で暗闇のなかにいる子ども、女性、誰かの一日を変え、人生を変え、社会を変えていきます。
毎月、紛争地の誰かと、日本にいる自分が、平和のためのそれぞれの行動を通してつながっていることを想いあう。
そうして、お互いにちょっと勇気をもらいあう。
そんな仲間をもっと増やすことで、争いを防げる未来をつくるREALsのとりくみに、ぜひ参加してほしいです。
2011
Newsweek日本版「世界が尊敬する日本人25人」
2012
「日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー2012」
2022
The New York Times「世界に影響を与えた10人の女性」